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ケータイ電話をはじめて手にした懐かしい思い出とはじめてブログを書いた日

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いまは小学生も携帯(スマホ)が当たり前の時代になってきたが、うちの教育方針としては「ケータイは高校生から」だった。

なんとも古めかしい考え方だ。石器時代か。こちとら平成男児だぞ。ゆとり世代の恐ろしさを教えてやろうか。

と言えればよかったのだけれど、うちでは「親の言うことは。ゼッタイ。」という麻薬撲滅キャンペーンならぬ、反抗期撲滅キャンペーンが行われていた。

いざ逆らおうものなら、大事なウルトラマンのおもちゃを目の前でマグロの解体ショーがごとくバラバラにされ、その後、正義の鉄槌"おとなのふるぱんち"が飛んでくる。まさに恐怖政治ってやつだ。ひええ。

中学生になり、周りのほとんどの友人たちは自分のケータイを持っていた。僕はというと、もちろんケータイを買ってもらえるわけがなかった。

家にあるWindows98で「モテるメール術!」を見ては、クラスの女子たちに カンチガイ・キモチワルイ・デキソコナイ という三拍子揃った文章を送っていた。

そして次の日に陰口を叩かれる、という典型的なダメール術だ。これだからYahooメールは嫌なんだ。

時を同じくして、この頃、僕の周囲にある上履きや机、消しゴムなどの持ち物が消失するという現象が頻繁に起きていた。

ただのポルターガイスト現象だったのかもしれないが、おそらくあれがイジメというやつだったのだろう。すべてはモテるメール術が悪い。

もちろん、家のデスクトップを使えるのは僕だけじゃない。家族全員だ。ましてや、家庭内権力者ランキングで猫の下についていた僕には一切の決定権がなかった。

僕がデスクトップを使用できるのは一日のうちでもごくわずかだ。モテるメール術には「こまめにメールをすることが大事だよ。」と、たまごっちのパッケージにでも書いてあるかのような文言がデカデカと書いてあっ
た。親にはデジモンを買ってもらった。

せめてもの抵抗として、僕はmixiを利用することにした。これで"つながり"さえ持っていれば、クラスの女子たちにいくら陰口を叩かれようが大したことはない。女なんて星の数ほどいるのだ。

しかしそこでも厨二病全開の痛々しい文章を書き綴ることしかできなかった。これが僕にとっての"初めてのブログ記事"になる。

できれば世界滅亡のその日まで隠し通したい事柄なのだが、僕らは奇しくも歴史の上に生かされているに過ぎない。人間は過ぎ去った時間、つまり過去から学ぶことしかできないのだ。なんと儚く、美しい生き物なのだろうか。

とはいえ、僕にとって目の前にあるWindows98はまさにワンピースの世界だった。まさに、ひとつなぎの大秘宝をめぐる大航海時代。僕は可能性に打ち震えていた。

どうしてもケータイを手に入れたかった僕は、

「最近学校の近辺に変質者が出るとのことだ。それは裸にコートを羽織っただけの、人間に限りなく近いオランウータンである。

出会った瞬間にコートを勢いよく開け放ち、股間にぶら下がるそれをゆらゆらとソイジョイするのだそうだ。

そんなワンピースに出てくるジャンゴみたいなやつに出会ってしまったら僕の人生に多大な悪影響が及ぶであろう。だからケータイを買ってくれ」

と頼み込んだ。そうして、本来ケータイが入手可能なタイミングから、半年も早くログポース(記録指針)を手に入れることができた。

後日、家の近くの坂道で実際にジャンゴが現れた。僕には予言の才能があったのかもしれない、と思いながらもポケットの中にあるケータイをもぞもぞと触るだけで、取り出すことはできなかった。

こわいぞ、子どもから見る大人のヘンタイってのは。

‪初めて携帯を手にしたのは今から10年前、2009年のことだった。

auのW54Sという機種だ。auでは「ケータイ図鑑」という"ケータイとおもいで"を振り返ることのできるサービスがある。

もしも気が向いたのなら、"あの日のケータイとおもいで"を探してみてほしい。

auケータイ図鑑

そんなこんなで僕はmixiで黒歴史グリフを綴り、Amebaブログでなんちゃってポエムをひたすら書き溜め、やがて、はてなブログで本格的な記事を書き始めるようになった。

それが今ではWordPressという新世界でブログを書き続けることができている。

こうして思い返してみればブログというものに始めて触れてから、ちょうど10年ほどになる。

ブログはいいぞ。

ブログは消えない限り、永遠に一つの島を指すエターナルポースなんだ。

酸も甘いも、すべては人生の糧となって今を支え続ける。過去の積み重ねがあってこその今だ。

それがたとえ隠し通したい事実だったとしても、100代先まで自慢したい栄光だったとしても。

出会った君はヒステリー、でも刻んだ過去はヒストリー、俺だけのストーリー、それはミステリー。

さぁ、人生ソイジョイしようぜ。

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