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音声検索の最適化は必要なの?スマートスピーカーで変わる世界

2019年5月20日

『文字で検索はもう古いよ。これからは音声検索でしょ!』

AI音声アシスタント搭載のスマートスピーカーの普及がどんどん進んでますよね。

代表的なのはこの3つかな?

  • Amazon Echo:Amazon製 / AIアシスタント「Alexa」
  • Google Home:Google製 / AIアシスタント「Googleアシスタント」
  • HomePod:Apple製 / AIアシスタント「Siri」

かくいう僕の部屋にもEcho Dotちゃんが鎮座しております。今日の天気を聞いたり、照明を声で操作したり、とっても便利なんですよ〜。

スマートスピーカーの他にも、スマートフォンやタブレット端末、IoT家電など、さまざまなインターネット接続機器がこれからどんどん登場してくるはずです。

ともなれば「検索の形」が変わっていくことも容易に想像できますよね?

つまり「声での検索」です。

パソコンやスマホに文字を打ち込んで検索するのではなく、デバイスに呼びかけて音声で情報を検索する——。

そのための対策が「音声検索の最適化(VSO=Voice Search Optimization」、別名「音声検索SEO(Voice Search SEO)」です。

「2020年までに全検索の50%が音声検索になる」は本当なの?

音声検索の話になるとイギリスの調査会社ComScoreのデータ(2020年までに全検索の50%が音声検索になる)が引用されることが多いんですが、これ実は間違いです。

元となったのはAndrew Ng氏の発言と言われてます。

In five years time at least 50% of all searches are going to be either through images or speech. [Andrew Ng, Code Conference, September 14 2014]

直訳すると『2020年までに少なくとも検索の50%が音声検索または画像検索のどっちかになるで』です。

この発言がどこかで歪んで、かなり重要なポイントである"images"の部分が抜けちゃったみたいですね。

IT分野の調査・助言を行うGartner1によると『2020年までにウェブブラウジングの3割はスクリーンを介さないで完了するんじゃね?』って調査が出てます。

参考までに言っておくと、運転や料理、散歩、運動などの「スクリーンを見る余裕がない、または見るのが不便な利用シーン」が前提です。

シチュエーションと音声認識技術の状況を考えると3割ぐらいが妥当な気がしますねー。

音声検索の最適化(VSO)って必要なの?

ズバリ、必要でしょう。音声検索の精度はこれからどんどんあがってくるでしょうし、普及率も上昇していくと予想されます。

ほら、キーボートをタイピングしてテキスト検索をするより、声で検索したほうが速いし、簡単じゃないですか?

これから「音声広告」の時代がやってくる?

『グーグルが消える日』を読んで思ったことでも書いたんですが、これからWeb広告の形が大きく変わってくるでしょう。

ユーザーがサイトやブログで目にする広告を毛嫌いしているのは事実ですし、企業側が何の対策もせずに見ているとは考えられませんよね。

これから5G(第5世代移動通信システム)の導入やブロックチェーン技術の発展によって、IoT(モノのインターネット化)はどんどん加速していくはずです。

テレビに話しかけて検索したり、冷蔵庫に話しかけて食材を注文したり、お風呂に浸かりながら本を買えたりするかもしれません。

これが実現すれば『スマホは操作がわからんから苦手なんじゃよ』という世代にとっても、ネットは身近な存在になり、生活がもっと豊かになること間違いなしです。

そ・こ・で音声広告じゃーい!!!!!

スマートスピーカーは生活に溶け込んでいる

音声広告と聞くとあまりイメージが湧かないかもしれませんが、ざっくり言うとレコメンド(おすすめ)機能ってところでしょうか。

興味が惹かれるもの、魅力的なものでなければユーザーは反応してくれません。

その点スマートスピーカーは生活の中に溶け込むような形で存在してますよね。

たとえば暑い夏の夜、お風呂上がりに『冷たいコーヒー牛乳はいかがですか?』と言われたらどうでしょう?我慢できます?頼めば次の日に届くんですよ?

生活に溶け込んでいる分、消費者の細かいニーズをキャッチしやすいんです。

それはつまり、音声検索においての広告は「的確なタイミングで、適切な商品をレコメンド(おすすめ)できる」可能性が飛躍的にあがるということ!

こんな魅力的な市場、広告業界が放っておくはずありません。実際にAdobeの最新の調査2では「音声広告は他の広告よりも興味をひく」という結果が報告されてますしね。



将来的にロボットスタート広告のような、音声広告に特化した広告媒体が増えていってもおかしくありません。

音声検索による4つの変化

音声検索が普及していけば、必然的に検索の変化が起きます。

1.検索回数の変化

音声検索が普及することによって「検索」が今よりもずっと身近な存在になりますよね。

いちいちブラウザを立ち上げて検索ボックスにキーワードを打ち込む必要がないんですもん。

さて音声検索は???

はい!端末に向かって話すだけ!超かんたん!

料理をしながら、筋トレをしながら、といった「ながら検索」も増えてくるでしょうし。

検索の手間が減ることで、これから検索の回数は今よりもずっと増えると予想できますよね。

2.検索キーワードの変化

音声検索は『アレクサ〜筋トレでおすすめのメニューを教えて〜』というように、感覚的に検索することが可能です。

テキスト検索の場合は「筋トレ おすすめ メニュー」と2〜3語の複合キーワードが一般的ですが、音声検索はもっと会話口調の文になりますよね。

「筋トレで身体を鍛える方法を教えて」「トレーニングで痩せる方法を教えて」のように、知りたい情報が同じだとしても、検索のときのキーワードが同じだとは限りません。

自然な会話での検索を意識してキーワードを設定することも必要になってきそうです。

3.検索エンジンの変化

現時点ではAI音声アシスタントの検索エンジンの選択状況は「Bing」が圧倒的に優勢3です。

統計データサイト「StatCounter」のスマートフォンOSシェア(調査期間は2017年1〜6月)を見てみましょう。

世界Android:71.9%、iOS:19.6%
日本:Android:30.4%、iOS:68.6%

なんというiPhone愛ッ!!!

2017年とちょい古めのデータですが、Siriの標準検索エンジンがBingである以上は対策の重要性は未だ高いと言えるでしょう。

Googleを採用しているのは、今のところGoogle Homeだけ。天下のGoogleも、土俵が音声検索に移るとトップ独占は厳しいようです。

『え!まだ対策してないよ!』という方はBingウェブマスターツールの登録をおすすめします。

音声検索のSEO対策で気をつけたい2つのこと

上位表示するためのSEO対策と同じ手法が、音声検索でも通用するとは限りませんよね。

これから訪れるであろう検索の変化への準備段階として「音声検索のSEO対策で気をつけたい2つのこと」を考えてみました。

1.会話文への適応

音声検索は会話口調の文法での検索がメインになります。わかりやすく言うと、友人に話しかけているような感覚ですね。

単体のキーワードではなく、あくまで会話をベースとしてキーワードを意識していく必要があるでしょうね。

話し言葉は書き言葉よりも長くなる傾向にあるので、その分だけキーワードの質も下がりますし、量も増えます。

リサーチだけでなく「ユーザーはどんな文で質問をするだろう?」とブレインストーミングする必要も出てきそうです。

2.テキスト検索での上位表示

Backlinkoの調査4によると『音声検索で上位のサイトの約75%が、テキスト検索の上位3位以内に入っていた』との結果が報告されてます。

音声検索の普及により、今よりも上位表示の必要性が高まると考えていいでしょう。

まとめ

音声検索は、

「そもそも用途が不明」
「周りの人に迷惑になりそう」
「はっきりと発音しなきゃいけない」
「検索内容を周りの人に知られてしまう」

などの根本的な問題も抱えており、まだまだ未熟な分野だと言わざるを得ません。

「日本人の7割が人前で音声検索を恥ずかしいと感じている5」なんて話もあったりしますからね。

しかーし!

これからAIの音声聞き取りの精度はどんどんあがってくるでしょうし、スマートスピーカーが普及するにつれて音声検索への抵抗はだんだんなくなっていくはずです。

具体的な使い方と使うべき適切なシチュエーションが見えてくれば、音声での検索は一気に広がっていくでしょうね。

すでに日本でも音声広告の普及が進んでますし、これからの動きが楽しみです。はよこい未来。

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