ネットでの感想は酷評だらけなのが逆に気になってしまいましてね。
今更ながら映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を観てきましたよ。
個人的には割と好きな部類に入る作品でした。でも、総合的には「こりゃ評価低いのもわかる……」って感じです。
「内容薄い」「最後まで意味わからん」っていう意見には賛成ですが、個人的には意味を求めちゃダメな作品なのかな、と。
感想も交えてこの作品の良かったところ、悪かったところ、それぞれ詳しく話していきますね。ちなみに原作は知らないです。
ストーリーやキャスト、製作陣については別の記事で詳しくまとめてます。
雰囲気を楽しめる人にはおすすめの映画
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は、ズバリ「雰囲気を楽しむ映画」なのではないでしょうか。
で、雰囲気を楽しむってのにもふた通りあると思っていて、
1.純粋に映画のキャラクター・ストーリーの雰囲気を楽しめる人
キャラクターや背景、花火の演出、ストーリーなど、この作品の雰囲気を楽しめる人。
2.自分の好きなように解釈、または想像できる人
頭の中であれこれ考えて、自分の生活に当てはめて「あのときこうしていたらどうたったのかな?」と自由に解釈して楽しめる人。
声優とか演出、作画などを自分視点で評価してニヤニヤできる人。
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の良かったところ・悪かったところ
どちらにしても、「雰囲気を楽しめる人なら観てもいいんじゃない?」というのが正直なところです。ちょっと人には勧めづらいですね。
良かったところ
- 絵は全体的にきれい
- 主題歌と予告編にはしてやられた
- 脇役の声優が豪華すぎる
- 自分であれこれ考えてニヤニヤできる
- 歌うシーン好き
- なずなかわいい
- エロい
- 花火きれい
悪かったところ
- ところどころ作画崩壊してる感が否めない
- キャラクターに感情移入ができない
- わかりやすいストーリーだとは言えない
- メインキャストの演技は最後まで慣れなかった
- タイムリープものではない
- ピンク描写多すぎた感
- なんかパッとしない
- 友達寝てた
メインキャストのふたりの演技は最後まで慣れませんでした。とはいえ、作画とキャラクターにはマッチしていたかな、と。
原作を知らないので、この作品の中だけでの感想になってしまいますが……。
終盤にかけて楽しみ方を見つけられるかどうか?
ぶっちゃけ、映画を観ている最中は「?」ってな感じでしたが、終盤にかけてようやくこの映画の楽しみ方を見つけられたのかなって思います。
言葉を選ばずに言わせてもらうと、「意味不明」です。なぜ? なんで? って考え出したらキリがないです。でも、これは雰囲気を楽しむ作品。
「結局、あのガラス玉はなんだったの?」「どうして世界はおかしく改変されてるの?」「なんで願いを叶えてくれるの?」「あのまま世界にとどまってはどうしてダメなの?」
とまぁ、疑問は山ほどありますが、「そうだからそうなんです」としか言いようがないです。少なくとも、僕にとっては。
誰一人としてキャラクターに感情移入はできなかった、けど……
いきなり友達を殴ったり、約束を破ったり、駆け落ちしようとしたり、性的な描写が多かったり……。理解できない部分が多かったように思います。
たぶん、多感な年頃で環境や考えが目まぐるしく変わっていき、彼らの中ではいろいろな感情が渦巻いていたのでしょう。
一人ひとりにそれぞれの「If もしも」があって、それぞれの選択があって、それぞれの答えがある。
きっと、あのガラス玉はその「もしもの世界」をほかの誰かに共有するものだったんじゃないかな、とかとか。
いくら映画の中のキャラクターとはいえ、自分以外の人です。感情移入できないのは当然なのかもしれませんねぇ。
「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のタイトルはあんまり気にしないほうがいい
ここもある種の比喩なのかな、って思います。「見る角度によってはそう見えるし、そう見えないこともある」っていう感じなんじゃないかな。
ざっくり説明すると、「中盤までは横から花火見てて、ラストは下から見てました」です。だからあんまり気にしないでいいです。
ストーリーともそれほど関連性はなかったような?キャッチコピーもしっくりきませんでした。
『If もしも』との関係
この作品が放送された番組である『If もしも』は本来、主人公の選択によってその後のストーリーがどう変化するかを見せるドラマシリーズであり、どちらかが主人公の空想であったりやり直しであったりしてはいけない、というルールがある。その意味では、この作品のシナリオは厳密には番組のルールから逸脱しており、『If もしも』側のスタッフは不満を示したと言われる。
また、岩井俊二が作成した初期の脚本段階での原題は『少年たちは花火を横から見たかった』であったが、撮影前に『If もしも』側のスタッフの強い意向により、現在のタイトルに差し替えとなった。これは、各エピソードのタイトルは「〜するか、〜するか」という形で統一するというルールが番組にあったためである。
このあたりのエピソードについては、1999年に発売されたドキュメンタリーDVD『少年たちは花火を横から見たかった』内でも詳しく触れられており、2017年6月には角川文庫で初期プロットを基にした岩井俊二の小説『少年たちは花火を横から見たかった』が発売された。
なずなのミュージカルシーンについて
なずなが突然、松田聖子の「瑠璃色の地球」を歌いだすミュージカル風シーン。個人的には好きでした。
意味なんて求めちゃいけないんです。僕には「なずなかわいい」「すずちゃんかわいい」で十分でした。
まとめ
「観に行かなきゃよかった……」とは思いませんが、胸を張ってだれかに「すげーいいから観に行ってみなよ!」とは言えないです。
もし僕がこの映画を人におすすめするとしたら、以下のポイントを推しますかね。
- 好きな声優はいる?
- 菅田くん or すずちゃん好き?
- 主題歌、劇場で聴いてみたくない?
- 酷評の理由を知りたくない? あなたは違う感じ方をするかもよ?
- なずなかわいいよ?
- ピンクだよ?
まとめます。なずなかわいい。
原作のドラマ版はHuluとU-NEXTで配信されてます。こっちは評判いいので気になる人は観てみてください。僕はまだ未視聴ですが。
U-NEXTのほうは、31日間無料体験やってます。また、「最新作や電子書籍などのポイント作品」を600円分無料で楽しめるポイントもプレゼント中。
「君の名は。」も540ポイントで観れるのでまだ観てない方はこの機会にどうぞ。
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(C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会