「またフォロワー減ってるなあ……」
「あの人からフォロー外されてるよ……」
「ぜんぜんRTといいねされないなあ……」
「この人の呟き心底つまらないんだけど、フォロー外しづらいなあ……」
もしこういう悩みが1ミリでもあって、毛の先ほどでも『自分もしかしてTwitterに疲れてるのかな?』と思った方に捧げるライフハックです。
なぜあなたはTwitterをやめられないのか?
Twitterはいわば一種のゲームのようなもので、至るところに「いかに長くTwitterで遊んでもらうか?」といった工夫や仕組みが散りばめられています。
「いいね」や「RT」がいい例です。自分のツイートがいいねされたり、RTされたりするとやっぱり嬉しいですよね。
それもそのはず、人間の脳は「予期せぬ報酬」に強い喜びや嬉しさを感じるようにできているんです。
脳は「予期せぬ報酬」に強い喜びや嬉しさを感じるから
一度、あなたの脳の想像力をフルに活用して200万年前にタイムスリップしていただきたいのですが、あなたは一人のジャワ原人です。食料を求めて、仲間たちと大草原をさまよっています。
もう何日も食物を口にしておらず、お腹はペコペコ、こんがり焼けた肉のことを考えるだけでヨダレはベロベロ――。
さて、そんなところにふと『いい感じに弱りきった四足歩行のケンタッキーフライドチキン』が横切ったとしましょうか。
とってもジューシーな香りを漂わせ、テカテカと光る肉汁を身の表面にまとい、今スグ食べてくれと言わんばかりに目の前をのっそり歩いているわけです。
こうしたときにもし嬉しさや喜びを感じず、「腹が減っているから、疲れているから動けない」のではすぐに死んでしまいますよね。
そうした状況を避けるために、人間の脳は、どんなに疲れていても、腹が減っていても「予期せぬ報酬」に喜びを感じるような仕組みを獲得していったのです。
TwitterのいいねやRTもこの「予期せぬ報酬」と言えるでしょう。タイムラインを引っ張るとフォロワーのツイートが更新されるのも、トレンドやニュースといった項目ももちろん報酬にあたります。
やめたくてもかんたんには抜け出せないような工夫・仕組みがあるからこそ、Twitterに疲れている自覚があるにも関わらず、なかなかやめられないんですね。
Twitterに疲れたら今スグやるべき3つのこと
通知をすべてオフにする
まずやっておいたほうがいいのは、Twitterの通知を切ってしまうことです。
いいねやRT、フォロー、その他Twitterから届くあらゆる通知をすべてオフにしましょう。
『ええ! 無理だ! 通知を切るなんて不可能だ!』と思った方もいらっしゃるでしょうが、大丈夫です。そのソワソワ感は禁断症状の一種なので、3日も経てばずいぶん慣れます。
人間は集中を乱されると再集中まで20分から1時間かかる
通知を切っておいたほうがいい理由は、通知によって集中が乱されることとも関係しています。
あなたが今なんらかの課題や作業、勉強に集中して取り組んでいたとして、もしTwitterの通知が鳴ってしまうとまたゼロから集中状態を作り出す必要が出てきます。
全集中の呼吸を使って数秒で集中状態を作り出せればいいのですが、99.9999%の人間は再び集中状態に戻るまで早くて20分から1時間の時間が必要だと言われています。
スマホが手の届く範囲に存在するというだけで集中力が下がるという研究結果もあるので、集中したいときにはスマホをディプロマット製の耐火金庫にでも放り込んで東京湾にでも沈めておきましょう。
ちなみに僕はTwitterだけでなく、スマホに入っているあらゆるアプリの、すべての通知をオフにしています。
緊急の案件を抱えていない限り、メールやLINEのチェックも一日2~3回で十分です。一度、「通知との付き合い方」を見直してみてもいいかもしれませんね。
Twitterは毎回ログアウトする
アプリを使っていようと、ブラウザから見ていようと、一段落ついたら必ずログアウトするようにしましょう。
Twitterを使うときには、毎回ユーザー名とパスワードを打ち込むようにしてください。たとえ複数のアカウントを所有していたとしても、です。
これを聞くと、よく吐き気を催される方がいらっしゃいますが、Twitterに1ミリでも疲労を感じているのならば、この方法は確実に効果があります。
中毒状態の真っ只中にいるとなかなか気付きにくいですが、いざTwitterから離れてみると「自分がいかにTwitterに支配されていたか?」が客観的に見れるようになります。
数字には魔力がある
「もっとフォロワーを増やさなければいけない」「もっと有益なツイートしなくてはならない」「もっといいね、RTがほしい」
数字というのは便利な一方で厄介な側面もあり、ことTwitterにおいては「数字の多さ=価値」という縮図が出来上がりやすいです。
フォロワーが多ければ多いほどツイートが拡散される可能性が高くなりますし、その分だけいいねやRTが増えていくのは必然ですよね。
脳は無意識的に強者――フォロワーが多い人、いいね・RTが多いツイートなど――に従うようにインプットされています。
フォロワーが多い人と少ない人、同じ内容のツイートでも、よりフォロワーの多い人のツイートが信頼され、価値があるとみなされる傾向にあるというわけです。
僕ら人間は過酷な環境下で生き残るため、生まれながらにして長いものに巻かれる姿勢を本能的に保持している――だからこそ、Twitter上でも数字の多さという強者の証に無条件降伏してしまいがちなんですね。
もちろん正しくツイートやそれぞれのユーザーの価値を判断できる方々もいらっしゃるとは思いますが、Twitterの仕組み上、それがとても判断しにくくなっているように感じます。
他人との比較は害悪でしかないことを知る
「今すぐ"不幸"になる方法があるとすれば、それは自分と他人との人生を比較してみることだ」
たとえば、容姿端麗・頭脳明晰、2億円の大豪邸で毎日パーリナイしているようなエリート御曹司の人生の隣に、そっと自分の人生を置いて、じっくりと比較してみてください。
さすがにここまでスケールがぶち離れているとかえって現実味がないかもしれませんが、間違いなく「惨めさ」や「不甲斐なさ」を感じることができるはずです。
「嫉妬は近しいレベルの者同士でしか起こらない」などと言われていますが、TwitterをはじめとしたSNSでは、特に「嫉妬を抱く機会」が多いのではないでしょうか。
SNSは「人生のハイライト」をまとめた短編映画である
SNSは基本的に、いわば人生のハイライトです。全世界に公開する自分の人生のアルバムがあるとすれば、なるべくきれいなものや思い出を集めて、できるだけ自分を美しく見せたいですよね。
美しいもの、おもしろいもの、たのしいもの、そういったものの集合体を見れば「それに比べて自分は……」と落ち込んでしまうことは自明の理と言えます。
冷静になって考えてみれば、他人との比較には何の価値もありません。まず第一に、あなたが見て嫉妬を感じている"それ"は、その人の本当の人生ではないからです。
人間ならば誰しも、悲しいこと、辛いこと、悩んでいること、心配ごと、不安ごとは大なり小なりあるはずですよね。
芸能人だろうと、声優だろうと、ガンジーだろうと、悩むときは悩みます。まずはそのことを理解することが、SNSの呪縛から逃れる第一歩かもしれませんね。
まとめ
もしビジネスや発信活動の一環としてTwitterを活用している場合でも、ツイートの予約投稿機能を使えば、いちいちTwitterを開かずとも時間の削減ができるはずです。
PCであれば公式Twitterに予約投稿の機能が標準搭載されていますし、スマホの場合でもHootsuiteなどのSNS管理アプリを使えば、より効率的にTwitterの運営が可能になります。
「時間」とはこの世でもっとも貴重かつ価値のあるものです。時は金なり、ではなく、時は命なり、なのです。
Twitterに――文字通り――そこまで命を懸ける理由があなたにはあるでしょうか?
特に僕のように敏感な人(HSP)やうつ傾向にある人にとっては、SNSの利用は百害あって一理なしレベルで悩みのタネになりやすいです。
Twitterに疲れたときは、一回立ち止まってSNSとの向き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。
こんな方におすすめ
- 通知をすべてオフにする
- Twitterは毎回ログアウトする
- 他人との比較は害悪でしかないことを知る