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運を貯めることは可能なのか?ツキや流れを呼び込む「運をあげる思考術」とは

「運がいい人の特徴ってなんだろう?」

「ツキを呼び込む人が持っているものってなんだろう?」

運がいい人が持っていそうなものと言えば、思考、行動、習慣、勇気、努力、覚悟、冷静、挑戦、心——など、たくさん思いつきますよね。

僕は、「たしかに『運』はある、そして、間違いなく『流れ』は存在する」と考えています。

そこで思いつくものが、

運を貯めることはできるのか?」
流れを呼び込むことはできるのか?」
運をあげる思考術はあるのだろうか?」

といった疑問です。

運は、科学的根拠のない漠然とした概念——存在——、つまり、感覚的なものかもしれません。

しかし、「直感」や「空気を読む」といった言葉があるようにも、「運」と呼ばれる領域には、必ず、人の意識や無意識、肌で感じる何かが間違いなく関係しているはずです。

もし本当に、運が存在し、流れを呼び込むことができ、運を間接的にでもあげる方法があるとすれば——、

  • 運がいい人の行動や思考を真似する
  • 試行回数を増やし、精度をあげていく
  • 小さな成功体験を増やしていき、勝ち癖をつける

などのアプローチが思い浮かぶでしょう。

今回はその中でも、もっとも近道だと思われる、「運がいい人の行動や思考を真似する」に注目して「運」や「流れ」の正体に迫っていきます。

直感の七割は正しい『決断力』(羽生善治, p.53)

【勝負世界の生ける伝説】桜井章一と羽生善治から学ぶ「運と流れ」

「運と流れ」というものを考える上で参考となるであろう、2冊の本を紹介します。

今回はこれらの著書を参考に、以下の3つのテーマに分けて考えていきます。

3つのテーマ

  • 運をあげる「思考術」とは?
  • 運を「貯める」ことはできるか?
  • 場の「流れ」をつかむためには?

将棋棋士・羽生善治

羽生善治はぶよしはるは、将棋界の頂点を極めた証とも言われる、「竜王・名人」の称号を手にした将棋棋士1。過去に「竜王・名人」の称号を名乗ることができたのは、2020年1月現在、史上4人のみ2

雀士・桜井章一

桜井章一さくらいしょういちは、雀鬼じゃんき(麻雀の鬼、つまり鬼のように強い雀士)の異名を持つ雀士3。裏麻雀の世界で無敵の強さを誇り、引退までの「20年間無敗だった」という伝説がある。

実業家・藤田晋

藤田晋ふじたすすむは、株式会社サイバーエージェント(Ameba関連事業など)の代表取締役社長4。『フォーブス誌』によると、2019年3月時点の総資産は1170億円——日本長者番付42位とされている。

運をあげる思考術とは?

シンプルに考え、シンプルに行動する

運や直感といったものは、突き詰めると「瞬時に脳が導き出した最適解」と言えます。

つまり、知識や情報、記録、経験などのあらゆる情報を統合、整理し、もっとも最適だと思われる答えを導き出した結果——それが「運をあげる思考」のひとつなのではないでしょうか?

情報や知識が増えると、もちろん選択肢も増えますが、その分だけ迷いを生じさせることとなり、決断に時間がかかるようになってしまいます。

余計な思考や感情を省くこと——シンプルに考え、シンプルに行動すること——が、やがては「運」につながっていくのだと、僕は考えています。

結局はシンプルに考え、シンプルに行動するのが一番強いのです。『運を支配する』(藤田晋, p.25)
——勝負を複雑にせずシンプルにするには、余計なことは考えず、感じたことを大事にすることだ。『運を支配する』(桜井章一, p.19)

人間はどうしても感情があるので、もし直感が正常に働いたとしても、心がそれを遮ってしまうことは十分あり得ます。

だからこそ、素直になって「素」の自分と向き合い、常に考えながら行動し、準備を怠らないことが重要なんでしょうね。

素直というのは素の自分になること。素の自分を知ること。知識や見栄といったさまざまな飾りを取っ払って素になることで、ものごとがすごくよく見えるようになるのだ。『運を支配する』(桜井章一, p.157)

ひたむきに取り組む

スポーツやビジネスに共通して言えることは、「頭で考えるよりも、一度の実践の中に多くの学びがある」ということでしょう。

僕は数年前、人生初海外でフィリピンへ語学留学に行き、英語もろくに話すこともできないばかりか、経営について何の知識も持たないまま、現地の人間と事業を始めました。

無謀な挑戦だったにも関わらずなんとか形になったのは、やっぱり「えいっ」と思い切って飛び込んだことに起因すると思っています。

もちろん準備をすることも重要なことですが、いざ走り出してみると、勝手に「あ、なんとかしないとやばい」となって自然と動けるようになることが意外にも多いんですよね。

一見、遠回りだと思われる道でも、その途中には思わぬ発見や出会いがあるものですし、それが自分の経験にもなります。

——一回でも実践してみると、頭の中だけで考えていたことの何倍もの「学び」がある。『決断力』(羽生善治, p.140)

幸せなことに、僕は今、海外事業の他にも、「文章を書くことを仕事に」できています。

日々文章を書いていく中で一番強く思うのが、「やっぱり続けることは正義だわ」ということなんですよね。

文章にも「勘」みたいなものがあって、調子のいいときもあれば、もちろん調子の悪いときもあります。いわゆる、「流れ」のようなものもあります。

「それが分かる」ということも、文章を書くことを続けていないと判断できません。だからこそ僕は、継続こそ正義だと思うのです。

何かに興味を持ち、それを好きになって打ち込むことは、集中力だけでなく、思考力や創造力を養うことにもつながると思っている。『決断力』(羽生善治, p.92)
ペースを落としてでも続けることだ。無理やり詰め込んだり、「絶対にやらなきゃ」というのではなく、一回、一回の集中力や速度、費やす時間などを落としても、毎日、少しずつ続けることが大切だ。『決断力』(羽生善治, p.172)

学ぶ姿勢を忘れないこと

人間は、脳の構造上、完全な無から有を生むことはできません。どんな偉業でさえ、元となる素材がなくちゃあいけません。ゼロからイチにはできないのです。

シェイクスピアでさえ、ほとんどの作品には元ネタが存在しています。だからといって、シェイクスピアという人物の評価が下がるなんてことはない。むしろ、だからこそ偉大なのだと言えます。

いつでも、どんなときでも、学ぶ姿勢を忘れないようにしたいものです。

——真似てみることは大切だ。誰でも最初は真似から始める。しかし、丸暗記しようとするのではなく、どうしてその人がその航路をたどったのか、どういう過程でそこにたどり着いたのか、その過程を理解することが大切だ。『決断力』(羽生善治, p.183)

何かを学ぶときも無意識のうちに受け身の姿勢になっていないか、注意する必要があるでしょう。

本を読むことでさえも、——僕もついつい陥りがちなんですが——気をつけないと「ただ誰かの考えたことをなぞっているだけ」になってしまいますからね。

——受け身の姿勢だけでただ教わるというのでは、集中力や思考力、気力といった勝負に必要な総合的な力を身につけることはできないだろう。『決断力』(羽生善治, p.177)

運を貯めることはできるか?

運は無限にあると思っていい

「いいことがあれば、悪いこともある」というように、つい幸運と不運の総量はあらかじめ決まっていると考えてしまいがちですが、実はそんなことはない。

運と言っても、結局はひとつ、ひとつの選択によって辿り着いた答えに過ぎません。極端な話、運がいい、運が悪いもただの主観です。

つまり、運を貯めることはできる——というよりも、運は無限にあるから心配いらない、と言うべきでしょうか。

「正しい選択」「正しい努力」を続けていけば、運は複利のように積み上がります。結局は、それをどれだけ続けていけるか。それが運の総量を決めているのだと思います。『運を支配する』(藤田晋, p.57)
——人の運というものは、石油や天然ガスのような有限のエネルギーとは違う。(中略)——生きている間は、運は無限にあると思っていいのである。『運を支配する』(桜井章一, p.54)

型を捨てる覚悟を持つこと

『孫氏』の一節にも「凡そ戦いは、正を以て合い、奇を以て勝つ」とありますが、時として型を捨てることも必要なのかもしれません。

僕もついつい「あれやらなきゃなあ」「これはこうすべきだ」というように思考の癖が出てしまうときがありますが、そういった固定観念や既成概念のようなものをブチ壊す作業も大切なんでしょうね。

型を惜しげもなく捨てられるかどうかが、その人の伸びしろを決めるといっても過言ではないのだ。『運を支配する』(桜井章一, p.62)
——「〜しなければならない」とか「〜すべきだ」といった思考癖があると、悩みを突き詰めて考え、それにがんじがらめに囚われてしまう危険に陥りやすい。『運を支配する』(桜井章一, p.191)

知識はたくさん蓄えておくには越したことはないですが、いざというときに知識を活用できなければ意味がありません。

「たくさん勉強した」「たくさん努力した」というだけで満足していないか、常に自分が過去にあぐらをかいていないか、注意しておきたいものです。

——知識は単に得ればいいというものではなく、知識を積み重ねて理解していく中で「知恵」に変えないと生かすことはできない。『決断力』(羽生善治, p.27)
——情報をいくら分類、整理しても、どこが問題かをしっかりとらえないと正しく分析できない。(中略)——「選ぶ」より「いかに捨てるか」のほうが重要なのである。『決断力』(羽生善治, p.129)

場の「流れ」をつかむためには?

「流れをつかむ」と「直感」は、とても密接な関係にあると僕は考えています。

身の回りにあるあらゆる情報を瞬間的に整理、分析して無意識下で導き出された答えを、きっと「直感」や「ひらめき」、「アイデア」と呼んでいるのでしょう。

もちろん、自分がコントロールできるのは自分の感情や意識だけで、周りの環境や他人の心に直接呼びかけることはできません。

だからこそ、「流れはある——が、人為的には支配できない」なんでしょうね。

流れは人為的に支配できるものではない。(中略)波はつくれないが、乗れるかどうかだ。『決断力』(羽生善治, p.21)
流れを読むのがうまい人は、大きな流れを的確につかむと同時に、その中に芽生えている小さな流れも察知する。『運を支配する』(桜井章一, p.168)

リラックスをすること

「集中」には、「受動的集中」と「能動的集中」の2種類があります。

つまり、「よし、集中しよう」という意識的な集中と、スポーツ選手の『ゾーン』のような無意識下の集中ですね。

直感や流れを読む、運を引き寄せるといった働きも脳の無意識によるものだと思われるので、まず何よりも「リラックスすることが大事だ」と僕は考えています。

まあ、平たく言うと、単にぼーっとするのではなく、あくまで「『集中している』ということを感じる」というイメージですかね。

空白の時間をつくることは、心や頭をリセットすることだ。(中略)——生活の中に空白の時間をつくることは心身のリフレッシュにつながるはずだ。『決断力』(羽生善治, p.97)

心を鍛えること

僕は以前、7年ほどバンドマンをやっていた経験があり、全国をツアーで廻りながらライブを——年100本以上やることも——行っていました。

自慢話のようになってしまい嫌なのですが——某携帯会社や某ラジオ会社のお偉いさん方、はたまた某有名ミュージシャン、最大では約3,000人の観客を目の前に演奏をしたこともあります。

そのときに強く思ったことが、「やっぱり平常心が一番大事だ」ということです。

楽観はしない。ましてや悲観もしない。ひたすら平常心で。『決断力』(羽生善治, p.17)
——どんな形にせよ、不調もその人の実力のうちである。『運を支配する』(桜井章一, p.224)

「よし、やるぞ」と思えば思うほど身体はこわばり、演奏のミスにつながります。

むしろ、自然な心持ちで心身ともにゆるい状態のほうがいいパフォーマンスを発揮することができるんですよね。

それはたしかに「心を強くする」ということなのかもしれませんが、僕はどちらかと言うと「平穏を保つ」や「マイペースを貫く」という表現がしっくり来ます。

本番は——流れが来るのは——一瞬です。いつ、勝負する瞬間が来てもいいように心を整えておくのは、きっと「運」を引き寄せるためのもっとも重要なことなんでしょうね。

己の価値観を持つには心が強くないといけないし、心というものは日々自分と向き合うことでしか鍛えられないと思います。『運を支配する』(藤田晋, p.220)
——何に対しても積極的に考え行動すれば、運がやってくる確率は高くなる。だが積極的にやりすぎて力が入ってしまうと、運はやってくるどころか、離れていくものだ。単純にポジティブな思考をしていれば、運に恵まれるという話ではないのである。『運を支配する』(桜井章一, p.128)

まとめ

Q. 運をあげる「思考術」とは?

  ひたむきに取り組む
  学ぶ姿勢を忘れないこと
  シンプルに考え、シンプルに行動する

Q. 運を「貯める」ことはできるか?

  型を捨てる覚悟を持つこと
  運は無限にあると思っていい

Q. 場の「流れ」をつかむためには?

  心を鍛えること
  リラックスすること

記事の構成や執筆行程の問題上、『決断力』と『運を支配する』からは一部の文章のみ引用をさせていただきました。

正直、これらの本のエッセンスの3割すら伝えられていないと思うので、ぜひ実際に本を手にしてみて、勝負の世界に生きる天才たちから「運」や「流れ」、「直感」について学んでみてくださいね。

運や流れといった漠然とした概念のほかに、普段の生活においての姿勢や考え方、ちょっとした心がけなども参考になりますよ。

運を引き寄せる科学的な方法は存在するか?言葉と習慣で運を動かす
【脳から紐解く直感力】勘が鋭い、はスピリチュアルと言い切れるか?
  1. 羽生善治 - Wikipedia
  2. 第31期竜王戦七番勝負で敗れ、27年振りの無冠となった今では「九段」を名乗ることにしている。
  3. 雀鬼会オフィシャルサイト - 桜井章一 会長 プロフィール
  4. 藤田晋 - Wikipedia

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