性格を変えたい、もしくは改善したいと思ったこと、ありますか?
怠け癖を改善したいだとか、
飽き性なのを直したいだとか、
緊張に弱いのを克服したいだとか……。
あえて断言しますが、性格は変わらないです。
性格は持って生まれたものなので、どんなに努力を重ねたところで本質そのものを変えることはできないんですよね。
そもそも性格って無理に変えようとしなくて大丈夫です。
変わらないものを変えようとするのはかなりのストレスになりますし、変えられない自分に苛立ちを感じたり、自己肯定感が下がったりする原因にもなります。
それよりかは「性格は持って生まれたもの」と割り切ってしまって、
「どう攻略していくか?」
「これからどう向き合っていくか?」
ということを考えていったほうがいいと思うんですよ。
コンプレックスを克服したくていろいろなことに挑戦してきた
たとえば僕の場合ですが、幼少期から
- 臆病
- 勇気がない
- 緊張しやすい
ということがコンプレックスでした。
そのくせ目立ちたがり屋で承認欲求高めボーイだったので、人前に進んで出て行って緊張して失敗するという、自己嫌悪発電機だったんです。
とにかくそんなアホみたいな性格を直したかった。
臆病、勇気がない、緊張しやすい、という3つを一言でまとめるとズバリ
「度胸をつければいい」
ということになります。
それから僕はビビっても、怖くても、失敗しても、笑われても、なんでもいいので、
とにかく「とりあえずやってみる」の精神でいろいろなことに挑戦していくことを決めました。
- 通算300回以上のライブステージ(最大3,000人の観客の前で)
- 真冬の川に飛び込んで滝行
- 一日8時間以上自転車を漕ぎながら100日ほどテント生活
- 日本一のバンジージャンプに挑戦
- 初海外で語学留学のために訪れたセブ島に移住
- TOIEC200以下なのに現地人と事業立ち上げ
- ビルからビルのジップラインに挑戦
- 奥田民生を流しながらオープンカーでハワイを一周
- キャンピングカーでアメリカ大陸横断
とかとか。これまでとりあえずやってみたことをざっと挙げるとこんな感じです。
正直、僕は承認欲求高めマンなので、みんなから『すごいね』と言われるためにやってきた節も、たしかにあります。
でも、いつも根本的なところにあったのは、
「いろいろなことに挑戦して度胸をつける」
ということでした。
性格は変わらないけど性格を補う工夫はできる
ただ、誤算だったのは、
『ここまでやって性格変わんねーってどういうことだよ』
ってこと。
何度ライブしても本番前は口から心臓がコンニチハしてたし、手足の震えは止まらないし、
チャリ旅のときはテント張る旅にビクビクして、ちょっとした物音で飛び起きて眠れなくなったりするし、
英語で喋ることに1年経っても抵抗あってアルコール入れないとスムーズに話せないし、
海外でちょっと破天荒なことして気分アガってたのはきっと仲間がいたおかげであって、きっと一人では何もできなかっただろうし。
控えめに言って、もう自分クソかと。一人じゃ何もできない、臆病なダメ人間かと。
そんなことを、ふとしたときに考えてしまうんですよね。ぶっちゃけ、今でもたまに思います。
でも、そういういろいろなことに挑戦しては情けない思いをして、100のうち2とか3とかの成功体験を積み重ねていくうちに、だんだんコツがわかってきたんです。
「性格は変わらない。それでも、性格を補う工夫はできる」
そう気づいたんです。
ステージに立つ前は毎回オオカミに囲まれたウサギみたいにビクビクしてましたが、回数を重ねるごとに「ビビる→よしやるか」までの時間が短くなっていったんですよね。
「臆病なのは変わらないけど、覚悟を決めるまでの時間は経験によって短縮できる」
他のことにしたってそう。
他の人からしたら『だせえな案件』かもしれないけど、英語だって「アルコール大量摂取→会話」っていう段階を経て、「アルコール少量摂取→会話」から「無理やりテンションあげる→会話」というところまで来れたんです。
元から人と話すのは苦手だし、正直に言うと、人と会うこともちょっと怖いです。未だになぜだか外歩くだけで緊張するし。
海外行ってから『あ、他の人って自分のこと全然興味ねーじゃん』ってことに気づいてから人目はあんまり気にならなくなりましたけど。
それでも本質的な性格は変わらないです。
ウィークポイントを補うコツを知るとちょっと楽になる
ただ、ちょっと考え方を変えただけ。自分の性格が持つウィークポイントを補うコツを知っただけ。
つまり何が言いたいかというと、
「性格は変わらないし、直せるものでもない」ということを自覚した上で、
- やり方を考える
- 考え方を変える
というアプローチをしていけばいい、ってこと。
そもそも性格だってなんだって、悪い面と良い面を兼ね備えてるものなんですよ。
悪い面に光を当てればそのもの自体が悪く見えてしまうし、良い面に光を当てればそのもの自体がよく見えるっていうことだけの話です。
結局はマイナスポイントばかりに目を向けて、勝手にバイアスかけて自分でクソみたいなレッテルを貼り付けてるだけなんです。
具体的に例を挙げてみると、
・短気な人はもしかすると細かい差異に気がつきやすいのかもしれない。キレポイントを書き留めることで自分にとって大事にしているものが見えてくるかもしれない。
・飽き性の人は比較的、物事の習得スピードが早いのかもしれない。多くのことに興味を持てることも才能なのかもしれない。
・怠け者の人は効率重視の考え方に長けているのかもしれない。単に熱中できるものに出会っていないだけかもしれない。
性格はいわばフィルター、自分の中にあるシステムなようなものなので、その処理方法を根本から変えることはできません。
処理結果をどう解釈するかは自分次第
処理結果をどのように解釈するのかってのは自分次第です。
「どんなことに自分はマイナスの反応を示してしまうのか?」
「どういったポイントで自分の嫌な部分が出てしまうのか?」
「そもそも自分が気に入らない自分の性格は具体的にどういうところか?」
ということを知っておけば、何を、どのように対策すべきなのか、が把握しやすくなります。
紙に書き出しておくのがベストですが、「あっ」と思って瞬間に頭の中で内省してみるだけでも効果ありです。
できればそういう気づきをペッとどっかにメモしておいて、気が向いたときに見返すと「自分による自分のための自分のトリセツ」ができあがっていくので今後の自分の性格との向き合い方に便利かもしれません。
人間ないものねだりの生き物だから、自分にないものを持ってる人を見るとどうしても憧れちゃうし、嫉妬しちゃうし、羨ましいと思っちゃいがちだけど、自分には自分の闘い方があるということだけは忘れないようにしたい。
磨いて輝く石もありゃ、叩いて輝く石もあるし、そもそも元々キラキラ輝いてるのに、今はたまたま天気悪くて曇って見えてるだけかもしれんし。
その答えは自分しか知らんです。あと、自分を知ってる人は強いってのはガチです。
エラい人たちがこぞって『自己分析が大事だぞ』って言ってる意味がなんとなくわかる気がしますね。
まずは自分を知ることから。超気合入ってる人は、ぜひ『メモの魔力』付録の自分への質問1000問ノックに挑戦してみてください。
だいぶ辛いですが、ちょっとずつ自分のことが見えてきますよ(と言っても僕もまだまだ10分の1も進んでないのでがむばる
ストレングスファインダーってやつで自分の強みを調べてみるとおもしろいです。
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