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読書が上手くなる習慣とは?週に1度「たった30分」本屋に行くだけ

「読書が上手――ないしは本を読むのが得意な人」と聞いて思い浮かべる人物像はどのようなものでしょうか?

一日に何冊も本を読める人? それとも、読んだ本の内容を正確に説明できる人? はたまた、読書で得た知識を実生活に役立てられる人?

いずれも間違いではないでしょう。しかし、

  • 「多くの本が読めること」と「本の内容を正しく理解できていること」
  • 「本の内容を正確に説明できること」と「読書から得られた知識を実生活に役立てられていること」

――これらはまったく別の問題ですよね。

1日に20冊も本を読んでいるからと言って、それは必ずしも「読書が上手な人の絶対条件」ではないのです。

では、果たして「読書が上手な人」とはどういった人物のことを言うのでしょうか?

条件として挙げられるものについては複数あるものの、今回はあえて以下のように断言させていただきます。

読書が上手な人とは、本の選び方が上手な人である――と。

読書が上手な人=本の選び方が上手い人

読書が上手な人ほど、本を選ぶ基準は自分の中にしっかり持っているはずです。

ベストセラーだとか、映画化決定だとか、ナントカ賞を獲っているだとか――。

そういった世間の評価を得ている本が「自分にとって」必ずしも良い本であるとは限りません。

本選びとは「自分を知ること」である

では、「自分にとって適切な本」を選ぶためにはどうしたらいいのでしょうか?

答えは簡単です。

本屋に行きましょう。

本屋に行けば、本を通して「自分」が見えてきます。本選びとはつまり、自分自信を知ることと同義です。

自分を深く知ることができれば、今よりも確実に自分にぴったりの一冊を適切に選び取ることができるようになります。

つまり、本選びが上手になると、時間やお金といった「限りある貴重な資産」をより効果的な形で使うことができるようになるということです。

週に1度たった30分本屋に行くだけで「読書が上手な人」になる

週に1度、たった30分だけでも本屋に行く習慣を持てば、まず間違いなく良い変化が起きるはずです。――いや、断言しましょう。起きます。

方法は簡単です。

  1. 最寄りの本屋に行く
  2. 気になった本を、購入するつもりで「30分だけ」手当たり次第にパラパラとめくっていく
  3. 30分以内に購入する本を決める、もしくは気になる本を書き留める

たったこれだけです。

本屋に行くと「自分」と「自分に合った本」が見えてくる

本屋にはたくさんの情報が溢れています。本のタイトルや背表紙、紙の質感、書店員さんの手書きポップ――。

こういった要素もヒントに、自分の琴線に触れる本を探っていきます。

「なぜ自分はその本を手に取ったのか?」「どんな点に惹かれたのか?」「本を手に取る前と後、印象はどう変わったか?」

本を一冊手に取り、置き、また一冊手に取る――。これを繰り返すごとに、だんだんと見えてくるはずです。「自分」と、「自分に合った本」というものが。

ポイントは時間を区切ること

30分という限られた時間の中で、最初から良い本を選ぼうとするのは少々ハードルが高いかもしれません。

しかし、手に取った本が一冊増えるごとに確実に「良い本の見抜き方」が鍛えられてきます。

時間を短く区切るからこそ、本の取捨選択を素早く判断する必要が生じ、またそのことによって、集中して本に向き合うことができる――。良いことづくめですね。

30分はあくまでも目安なので、慣れないうちは15分でもいいかもしれませんし、別に過ぎてもいいです。ただ、基準となる時間はあらかじめ設定しておきましょう。

一冊あたり2~3分、2ページあたり1秒で読む

あくまで僕個人の方法になりますが、だいたい本屋に行ったときはいつも「一冊あたり平均2~3分、2ページあたり約0.5秒」というスピード感で、できるだけ多くの本に目を通し、購入するかどうかの可否を下しています。

この時間で「今の自分にどれだけハマる本なのか?」ということを仮査定しているわけですね。もちろん、たった10秒で手放す本もありますし、5分以上手から離れない本もあります。

当然0.5秒で2ページ分の文章を読み切ることはできないので、いわば直感――インスピレーションで読む本の印象を決めている形になります。

そして、この本に対する直感力を鍛えるために有効な手段こそが「週イチ30分間の本屋習慣」なのです。

30分の乱読で「本質的思考」を身につける

週イチ30分本屋習慣のもっとも大切な点は、「本質的思考」を身につけることにあると考えています。
「無数にある本の中から自分にぴったりの本を見つける」

これができるようになるためには、まず「それぞれの本の本質」を見抜けるようになる必要がありますよね。

『この本はつまり、こういうことが言いたいんだな』→『今の自分に必要な知識だ』

では、どうすれば本の本質を素早く見抜くことができるようになるのでしょうか?

答えはズバリ、本の印象を自分に向かって「論理的」にプレゼンしてみる、です。

自分への「論理的」本選びプレゼン

本から感じ取った印象を自分に対して『論理的』に説明してみると、意外と面白い発見が多いです。

なぜその本に興味を持ったのか、なぜその本に良い印象・悪い印象を持ったのか、なぜその本を面白そうと思ったのか――。

できるだけ細かく、スピーディかつリアルタイムに、できるだけ多くの要素を自分に対して投げてみる。

そうすると、だんだんと自分が好む本の分野や傾向、求めている情報の量・深さなどがよりはっきりと見えるようになります。

自分は少なくとも年に150冊ぐらいは本を読みますが、それでも未だに「自分の本選びスキルはまだまだだな」と感じます。こればっかりは本当に経験がモノを言うところかもしれません。

読書に「才能」はいらない

一日に何冊も本を読むことができる、本の内容を正しく理解できる、またその内容を他人に説明することができる――。

こうした技術ないしはスキルと言ったものは、決して集中力や才能、情報処理能力の差といったものだけで語れるものではありません。ましてや、1分間に何文字読めるか、という問題でもないのです。

この際に重要となるのが、「本の内容を理解するための『前提知識ストック』をどれだけ持っているか?」であり、また「自分にとって『適切な本』を選ぶことができているかどうか?」ということ。

「その本に関する知識をどれだけ持っているかで、一日に読める本の冊数、一度に理解できる情報量がおおよそ決定される」と言い換えてもいいかもしれません。

読書の上手さは「経験値」で決まる

たとえば、僕はアニメの話であれば軽く12時間ぐらいは語ることができますが、ことアイドルの話になると1分――いや、30秒も間が持たない自信があります。

これは単純に、前提となる知識――つまり、その分野に関する経験値――がアニメにはあった、アイドルにはなかった、というだけのことです。

読書をするときも一緒で、自分がまったく知らない分野の本を読もうとするのは非常に骨が折れる作業となるでしょう。

しかし、自分がまあまあ詳しいと言える分野の本ならば? いくらかは速く、かつ内容を正確に把握しながら読み進めていくことができそうですよね。

読書が上手=自分の「円」を広げていくのが上手

仮に「今の自分が知っていること」を「円」で表し、その外側を「自分の知らないこと」とします。

いきなり自分のまったく知らない分野の本を読んでも、おそらくちんぷんかんぷんでしょう。いわゆる本を開くのも辛い、という状態です。

それでは、自分がある程度、知識を持っている分野の本であればどうでしょう。比較的スムーズに読み進めていけるのではないかと思います。

読書が上手な人とはつまり、本を読むことで「円」をより効率的かつ効果的に広げていくことができる人と言えるのではないでしょうか?

読書が上手な人の条件とは?

よって、読書が上手な人の条件としては以下の2点が挙げられそうです。

  1. 自分が知っていること、知らないことの「境界線」を理解している
  2. 知っていること、知らないことがどれぐらいの「バランス」の本ならば自分にとって有益になるかを心得ている

読書が上手い人というのは、本選びが上手いからこそ、読書が上手くなるのです。

逆説的ではありますが、まずは自分にとって良い本を選ぶこと、これが読書が上手になる第一歩と言えるのではないでしょうか?

残念な本は割と多い

本が大好きなだけに言いにくいことなのですが、意外と「見た目は良さそうなのに中身がダメな本」というのは多かったりします。

しかし、本の良し悪しもまた「今の自分が知っていること、知らないことのバランス」で決まるもの。

要は「良い本か、悪い本か」などというのは、単純に今の自分にとって「合うか、合わないか」というだけの問題なのです。

短い人生、駄本を読んでいる暇はない

仮に自分と合わない本を手に取ってしまったとしても、「なぜ面白いと思えないのか?」と考えることで「自分にとって良い本」を探す大きな手掛かりになります。

とはいえ、時間もお金も限りあるのが人生なので、できれば「良い本」とたくさん出会っていきたいものですよね。

できるだけ多くの良本に出会うためにも、良い本を素早く見抜く能力は鍛えておいて損はありません。

そのための「週イチ30分間の本屋習慣」です。ぜひ来週から――いえ、明日からでも挑戦してみてください。

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