「ひとりかくれんぼ」を実行中、玄関先で身長5mほどの赤い女を目撃しました。
あの体験は人生の中でもベスト3に入るほどインパクトのある出来事でした。
赤い女は、果たして「訪問者」だったのか、それとも「八尺様」だったのか――?
今回は「身長5mの赤い女を見るまでの流れ」と「赤い女の正体の検証」をまとめていきます。
ひとりかくれんぼとは?
ぬいぐるみの詳しい作成方法については割愛しますが、ひとりかくれんぼのやり方と注意点は以下の通りです。
「ひとりかくれんぼ」のやり方
- ぬいぐるみに向かって「最初の鬼は◯◯(自分の名前)だから」と3回言います。
- 次に風呂場へ向かい、水を張った浴槽にぬいぐるみを沈めます。
- 部屋に戻り、家中の明かり、照明を全て消し、テレビだけ付けます。このときテレビは砂嵐の画面にしておきます。目を瞑って10秒数えます。
- 包丁、またはカッターナイフを持ちうろうろしながら風呂場へ向かいます。別に真っ直ぐいっても大丈夫です。雰囲気が大事です。
- ぬいぐるみのところまできたら「△△(ぬいぐるみの名前)見つけた」と言い、包丁をぬいぐるみに刺します。
- そして「次は△△が鬼」と言いながらその場所に置き、すぐに逃げて隠れます。押し入れでもなんでもいいので隠れてください。このとき塩水は忘れないでください。僕はポカリスエットで代用しましたが、ちゃんと塩水のほうが良いです。
- 心霊現象、怪奇現象が起きるまでひたすら隠れ、待ちます。ただし2時間以内には終わらせることが決まり。
「ひとりかくれんぼ」の注意点
- 家からは絶対に出ないでください
- テレビ以外の電気は必ず消してください。暗くて危険な場合は懐中電灯を
- 塩水は必ず自分の近くに置いてください
- 隠れているときはお静かに
- 2時間を超えないようにしてください
- 必ず"ひとり"でやってください
- 家族が同居している場合、そちらにも影響が出ることがあります
- 気をしっかり持ってください
- 異変を感じたらすぐに終わらせてください
詳しくは「ひとりかくれんぼのやり方と注意点まとめ」の記事をご覧ください。
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ひとりかくれんぼのやり方と注意点をまとめてみた
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「身長5mの赤い女」を見るまでの簡単な流れ
ひとりかくれんぼに手を出してしまう
夏休み。高校生だった僕は、部屋でごろごろと寝っ転がりながらアイスを食べながらテレビをだらだら見るだけ、という非常にしょうもない毎日を送っていました。
そして、暇を持て余しすぎた結果、偶然にも某大型掲示板で見つけた「ひとりかくれんぼ」に手を出してしまったわけです。
「入れてはいけないもの」を入れたぬいぐるみを準備する
通常、ひとりかくれんぼに使用するぬいぐるみには「米とひとかけらの爪」だけを入れることになっています。
それ以外のものは入れることは非常に危険とされ、爪以上のもの――つまり、自身を構成する要素として魂に近しいものを入れると「地獄」を見ることができるようです。
ひとりかくれんぼの考察と危険性についてでもまとめていますが、ぬいぐるみに入れるものによって「ひとりかくれんぼの危険度」が変わってきます。
しかし心霊現象否定派だった僕は、検証のために「両手両足の爪、髪の毛、鼻血、豚肉、米、その他ここでは言えないようなもの」をまとめて詰め込むことにしました。
バイト中も持ち歩き、ぬいぐるみに愛を込めてしまう
ひとりかくれんぼでは、ぬいぐるみに愛を込めれば込めるほど危険度が上昇するとされています。
何を隠そう、ひとりかくれんぼの火蓋は「愛情を込めたぬいぐるみを刺す」という手順を経て、初めて切られることとなるのですから。
おそらく愛情を注ぎ込んだ分、刺されたときの裏切りや憎しみ、怒りも跳ね上がるという解釈なのでしょう。
バイトのときはもちろん、日常生活のほとんどを一緒に過ごしていました。
ひとりかくれんぼ物語の主人公・モンチッチ
このときに作成されたぬいぐるみが、僕のひとりかくれんぼ物語の主人公・モンチッチです。近所の墓場で拾いました。
本来、ぬいぐるみはひとりかくれんぼ実行直前に作るものですが、このモンチッチに限っては作成からかなり長い間――およそ半年ほどの時を僕と一緒に過ごしていました。
そのせいなのか、このモンチッチを持ち歩いているだけで不可解な出来事が多く起きるようになっていったのです。
原因不明の体調不良に始まり、幻聴、幻覚、記憶の混同、金縛り、悪夢なども頻繁に起こっていましたね。
歪んだ愛情が注がれたモンチッチは、持っているだけで不幸に見舞われてしまう恐怖のぬいぐるみに成り果てていたようです。
アニメ『呪術廻戦』の世界観では、まず間違いなく「特級呪物」として扱われるものだったことでしょう。
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ひとりかくれんぼで実際に使用した4体のぬいぐるみを紹介する
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夜中の3時に「ひとりかくれんぼ」開始
丑三つ時。夜中の3時が霊が活発になる、一番危険な時間帯と言われています。
しかし、このときに行ったひとりかくれんぼでは「モンチッチ」は非番でした。
今回、ひとりかくれんぼに抜擢されたぬいぐるみは「ドコモダケ」です。
体内には炊きたてのあきたこまちが入っていて、家族全員がauにも関わらずなぜか自宅で発見されたという裏話があります。
テレビの映りが悪くなったり、猫の首輪がなくなったりもしましたが、その後ドコモダケを花火で丁寧に焼きあげ、無事にひとりかくれんぼは終了となりました。
身長5mの赤い女
ドコモダケを花火で燃やしてお清めを済ませた次の日、ついに奴と出会ってしまったのです。
深夜1時半、突然の出会いでした。
280 :雨さん◆aMeY0/urE:2008/08/20(水) 01:39:29.78
うはwwwww階段上がるとき、玄関に誰かいたの見えたwww
髪長い赤い女。身長めちゃでけぇ。天井に腰つきそうだった。
たすけて
階段を上がるときに、玄関に女が立っているのを目撃してしまったのです。
赤い大女が腰を「くの字」に曲げて、居ました。
玄関の地面から天井までの高さは約2.5mほどなので、そこから腰を投げて佇む赤い女の身長を推測すると、約5mほどは身長があったように思います。
直径40〜50cmほどの黒ずんだ足。地面すれすれにまで伸びた漆黒の髪。い肌は真っ白。くすんだ朱色のワンピース。
5mの赤い大女は、びたっとその場から一切動かず、手をだらりと前に垂らしている――。
思い出すだけでも吐き気がしてしまうほど、強烈なイメージが脳に焼き付いてしまっています。
身長5mの赤い女の正体とは?
ここからは赤い女の正体を考察していきます。
仮説「一切の心霊現象は脳の誤作動である」
「あらゆる心霊現象は脳の誤作動である」というのが僕の持論です。
これまで、科学や常識では説明できない不可解な出来事に巻き込まれた経験は確かにあります。
ですが、世の中の心霊現象と呼ばれているものは、そのほとんどが脳のエラーによるものだと僕は考えています。
つまり、ひとりかくれんぼを行った際に目撃した「身長5mの赤い女」も僕の脳が勝手に見せたイメージ映像ということになりますね。
しかしそのイメージは一体どこから湧いてきたものだったのでしょうか?
見たことのない景色は「夢」には出てこない
人間は本当の意味で無から有は作り出せないので、夢で見ている人物や景色も、必ず人生のどこかで目にしたことがあるか、すでに脳が記憶した情報の組み合わせから成っていると言われています。
つまり、夢に登場する人物は、今までの人生のどこかで必ず会ったことがある人間ということです。思い出せないだけで実は過去に道ですれ違っていたり、映画や本、写真、テレビで目にしていたり、などなど。
必ず元になる素材があり、景色があり、人があり、経験がある。インプットしないことには、アウトプットすらできない――。これが人間という生き物です。
「5mの赤い大女」は脳が勝手に作り出した化け物だった?
以上の点から、5mの赤い大女は僕の脳が勝手に作り出した存在だと推測します。
このイメージを作り出したということは、何らかの素材がすでに脳にインプットされていたということになりますよね。
その素材となったものはいったい何だったのでしょう? いくつか原因となったと思われるものをまとめてみました。
怪談新耳袋 第71話「訪問者」
「怪談新耳袋」は、現代の怪談話などを百物語形式で収録した本「新耳袋」を原作とするテレビドラマです。5分ほどの短い作品ばかりなのですが、これがどれも不気味で怖いんですよね。
「学校の怪談」や「本当にあった怖い話」のような、あからさまに怖がらせるタイプのものではなく、とにかく奇妙、不気味、後味の悪いような作品が多い印象です。
ひとりかくれんぼに夢中になっていたと同時期、僕は熱心に「怪談新耳袋」を観ていました。
『怖いけど、見たい。怖いから見たい』
理由はどうあれ、当時の僕は恐怖を感じることに快感を覚えていたのです。
その中でも特に印象強く残っている作品が、怪談新耳袋 第71話「訪問者」です。
あらすじ
風邪で学校を休んでいる高校生の女の子。親は仕事で、家には一人。
そして、突然鳴り響くインターホン。
部屋のカーテンから覗いてみると、全身が真っ赤に染まった女が玄関の前をフラフラしているのを目撃。
もちろん恐怖で玄関を開けることはできなかったが、ある時、玄関の上のガラス越しに目が合い、魅入られてしまった。
風邪にも関わらず、魅入られてしまった彼女はお菓子を食べ、布団を被り、赤い女を待っている。
次に来た時についに玄関を開けてしまい、その女を家に入れてしまった——。
おそらく、この「訪問者」のイメージが強烈に脳に残っていたのでしょう。
【微閲覧注意】ドラマや映画を観て、怖いと思った役者の顔(ホラーも含む) | ガールズちゃんねる - Girls Channel -
2ちゃんねるオカルト板発祥の怪談「八尺様」
八尺様とは、2chオカルト板にて紹介された「怖い話」である。または、その話に登場する怪異のことを指す。
八尺様 (はっしゃくさま)とは【ピクシブ百科事典】
「八尺様」は、数ある怪談話の中でも強烈に脳に焼き付いているものの一つです。要約すると、男のような声で「ぽぽぽ」と発声する背の高い大女の話ですね。
【閲覧注意】オカルト話にハマったんだけど八尺様ってのが一番怖いの?:哲学ニュースnwk
あらすじ
今から十年以上も前、語り手がまだ高校生だった頃の春休み。
一人で祖父母の家に遊びに来ていた語り手が広縁で寛いでいると、どこからともなく奇妙な音が聞こえてきた。
「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」
そして、目の前の2メートルはある庭の生垣の上を、帽子が動いていた。
なんだと思って帽子を目で追っていると、生垣の切れ目から白いワンピースの大女が歩いている姿が見えた。
帽子はその大女が被っていたのだ。
大女はそのままどこかに消えてしまい、気がつくと奇妙な音も聞こえなくなっていた。
なんか変な人がいるな程度に軽く考えていた語り手だったが、祖父母にその出来事を話した途端、二人の態度が急変。
じいちゃんはどこかに電話をかけ、大慌てで飛び出していった。
残されたばあちゃんに話を聞くと、さっきの大女は、「八尺様」と呼ばれる、魅入った人間を取り殺してしまう化け物だという。
そして、八尺様から逃げる準備が整うまで、お札と盛り塩に護られた部屋で一晩を過ごすことになったのだが——。
ネット上の「八尺様」は意外とキュート?
ネット上にはなぜか「八尺様」のキュートな画像も多く存在しているため、これを見ながら読めばあまり怖くはありません。怖いことは怖いですが。
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ひとりかくれんぼで目撃した赤い女は「訪問者」と「八尺様」のハイブリッドだった?
どうやら、僕の家の玄関に現れた「身長5mの赤い女」は「訪問者」と「八尺様」のハイブリッドだったようですね。
「赤い女」の特徴
- 身長は5mほどと、かなりの高身長。身体を「くの字」に折り曲げていた
- 真っ赤なワンピース。若干の黒ずみあり?
- 手足の爪は長く、赤いマニキュアで塗装してあった
- 漆黒の長い髪。キューティクルあり。地面すれすれにまで伸びていた
- 肌は白い。バカ殿レベルの白さ
- 足の大きさは40〜50cm。裸足だった
- 手をだらりと前に垂らしたまま、まったく動かない。その場だけ時間が止まっているかのよう
この特徴から考えると、やはり僕の脳が勝手に作り出したものだと推測せざるを得ないでしょう。
新耳袋の「訪問者」と、2ちゃんねる発祥の怪談話「八尺様」――。
これらを足して2で割ると、おそらく僕が見た「赤い女」に近づくのではないでしょうか。
まとめ
僕が「ひとりかくれんぼ」で目撃した身長5mほどの大女は、どうやら脳が勝手に作り出した幻覚だったようです。
最後に行ったひとりかくれんぼでぬいぐるみが行方不明になったため、あの日のひとりかくれんぼを終わらせることはもう叶いません。
しかし、噂は噂。すべてが事実ではないというわけですね。ただの幻覚だった、ということにしておいたほうが幸せでしょう。
ただ、安易にこういったオカルトの類のものに手を出すことはおすすめしません。いいことないですよ、本当に。
この「赤い大女」を目撃してから、僕は次々と不可解な出来事に襲われていくわけですが――。
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