この記事では格安SIM「mineo」への乗り換え方法を解説しています。
僕はau iPhone6からの乗り換えでしたが、mineoにしたら料金がこんなに変わりました。
つまり、月額5,310円以上、年間63,720円も節約できる
もっとも安いプランを選べば月額1,310円、通話なし通信のみの契約なら月額700円にだってできちゃいます。これはもう格安SIMに乗り換えるしかありませんね。
格安SIM、SIMカード、MVNOってなに?
格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が提供している、格安で利用できるSIMカードのことです。
そして、MVNOがキャリア(au、ソフトバンク、ドコモ)の通信設備を借りてサービスを提供している事業者のこと。「MVNO=格安SIMのサービス提供者」というイメージですね。
こちらがスマホやタブレットで通信・通話をするために必要な小さなカード、SIMカードです。

格安SIMは質が悪い?
『格安SIMでスマホ料金が安くなるのはわかった。でも、回線が不安定だったり、サービスの質が悪かったりするんでしょ?』
格安と聞くと、その裏側に何か悪い面が隠れているんじゃないかと疑ってしまいますよね。安心してください。十分なサービスを提供してくれますので。


現在の日本における携帯電話回線サービスは「au、ソフトバンク、ドコモ」の大手3社が独占してます。
無線通信には使用できる帯域・容量に制限があって、新たに携帯電話事業へ参入するためには国から高いハードルが課せられています。






「SIMロック」という罠
スマホ端末はSIMカードの情報を読み取ることで使用が可能になりますが、現在流通しているスマホやiPhoneの大半はSIMロックと呼ばれる制限がかかっています。
「auのiPhoneで使っているSIMカードを、そのままソフトバンクのiPhoneに差し替えても通信・通話ができない」ということですね。



実際、AppleストアではSIMロックフリーのiPhoneを購入することができ、SIMカードを差し込めばどのキャリアでもそのまま使うことができます。
同キャリア系の格安SIMならSIMロック解除の手続きはいらない
僕が現在使っているiPhone6は「SIMロック解除」ができない仕様になっています。
そのため、SIMフリーの端末を購入しない限り、格安SIMに乗り換えることは不可能だと思っていました。しかしどうやらこれは間違った認識だったようです。
同じキャリア系の格安SIMならば、別に新しい端末を用意しなくても、いま使っているiPhoneをそのまま使えます。
つまり、「auの端末をSIMロック解除せずに格安SIMで運用したい」という願いが「mineo」や「UQ mobile」といったau系の格安SIMなら可能になるということです。
両者ともau回線を利用しているMVNOなので、今回のようにauのiPhone6から移行する場合であればSIMロック解除は不要になります。
キャリア(携帯会社) | 利用可能な格安SIM(MVNO) | 系列 |
---|---|---|
au | UQ mobile、mineo、IIJmio、BIGLOBEモバイル、LINEモバイルなど | au系格安SIM |
SoftBank | ワイモバイル、mineo、LINEモバイル、b-mobile、nuroモバイルなど | ソフトバンク系格安SIM |
docomo | mineo・エキサイトモバイル・IIJmio・楽天モバイルなど | ドコモ系格安SIM |
au端末でも一部利用できない端末やSIMロック解除が必要な端末もあるので、必ず事前にmineoの公式ページで動作確認をしておきましょう。iPhone6以前のモデルで利用する場合は、利用可否チェックが必要になります。
mineoの公式ホームページ上部にある動作確認端末一覧から端末のチェックを行うことができますよ。
mineo(マイネオ)のメリット・デメリット
mineoは4G LTE 回線を利用しているため建物内でも繋がりやすく、通信利用状況に合わせた豊富なプラン、機能、サービスの提供が可能になっています。
mineoのメリット
メリットはたくさんありますが、ここでは僕が特に嬉しいものをピックアップしました。
- 月額料金を大幅に節約できる(僕の場合は約5分の1に!)
- 音声通話付きプランがある
- 選べるデータ容量が豊富で途中変更が可能(500MB、1GB、3GB、5GB、10GB)
- 余ったデータ容量を翌月に繰り越せる
- 100MB 150円から"パケットチャージ"が可能
- "フリータンク"で余ったパケットを提供、最大で1GBも引き出せる
- 家族と、友達と、mineoユーザー間でパケットを分け合える
- MNPで電話番号をそのまま使える(音声通話プラン)
- WiMAX2+のモバイルルータが使える
- SIMが届いてから1時間程度で利用可能
こちらが先月のmineo使用料金(キャンペーン適用中)の明細表です。約5分の1にまで節約することができています。
mineoのデメリット
- auのキャリアメール「@ezweb.ne.jp」が使用不可になる
- au契約途中の場合、解約料(9,500円)が必要になる
- テザリングができなくなる(Android端末は可能)
注意点
- スマホやiPhone利用者のMNP転出番号取得方法は「電話受付」か「店頭受付」のみ
- 解約月は日割り計算をしてくれない(auの場合)。月末にMNPした方がお得
- 解約月は通信料が少しだけ割高に(誰でも割が適用されないため)
乗り換え前後の維持費を計算してみた
更新月までの残り月数で維持費を計算してみました。
au iPhone6を次の更新月まで使い続けた場合
次の更新日までを20ヶ月、月々の支払額が7,500円と仮定すると?
mineoに乗り換えた場合
- MNP転出事務手数料:2,160円
- 誰でも割解約違約金:10,260円(更新月なら0円)
- 今月の利用料金:7,800円
- mineoエントリーパッケージ:498円
- mineo Aプラン デュアルタイプ5GB 2,190円×20ヶ月=43,800円
- au iPhone6の本体分割代金の残高:18,630円
- MNPau購入サポート違約金:~30,000円(購入サポートを受けていない or 13ヵ月以降なら0円。僕は0円)
- 基本料金割引キャンペーン:-864円×3カ月=-2,592円
計80,556円
ついでに毎月どれだけの料金を節約できるかも計算してみました。
69,444円÷更新月までの20ヶ月=3,472円/月の節約
違約金を気にせずmineoに乗り換えたとしても、毎月約3,500円、年間42,000円も安くなるという計算になりました。
自宅にいながら格安SIM「mineo」に乗り換えてみた
「MNP予約番号」を取得する
まずは「MNP予約番号」を入手しましょう。
MNP予約番号の発行方法はau携帯電話番号ポータビリティ(MNP)予約受付、ガラケーのEZWebauショップの3種類。
今回はあくまでも「自宅にいながら」というところが肝なので、「au携帯電話番号ポータビリティ(MNP)予約受付」でMNP予約番号を取得しました。
- au携帯電話 / 一般電話共通:フリーコール 0077-75470(無料)
- 電話でのMNPの予約受付時間:9:00~20:00
- EZwebでのMNPの予約受付時間:9:00~21:30
- 店頭でのMNPの予約受付時間:店舗によって異なります。
MNP予約番号の注意点
- MNP予約番号には発行日から15日間という有効期限がある
- mineoへの転入時にはMNP予約番号の有効期限が10日以上残っていることが必要条件
MNP予約番号を発行したら、その日から数えて5日以内にはmineoに申し込む必要があるということですね。この点は注意が必要です。
MNP予約番号取得までの流れ
フリーコール 0077-75470 に電話をかけると、すぐに音声案内が始まります。
指示に従ってキーパッドで番号を入力していきましょう。なお、MNP予約番号取得までには5〜10分ほど(通話込み)かかります。
予約の申し込みなので[1]を選択。
次に、契約の確認の確認。
もちろん[1]です。
次のステップに移り、暗証番号を入力。本人確認が無事に完了すれば担当者の方へと電話が繋がります。
いよいよMNP番号の予約へ。このとき、サービス向上のために通話を録音をすること、そしてアンケートメールをお送りする場合があることを確認されます。
緊張する必要はありません。落ち着いて担当者の方に「MNP予約番号の取得をお願いしたい」旨を伝えましょう。
続いて電話番号、氏名、契約者本人かの確認を口頭で伝えます。暗証番号は先ほどの入力時点で確認済みなので省略。
そのあとMVNOに移る理由を聞かれ(別に答えなくてもいい)、料金案内へと進みます。
「新規契約時には契約事務手数料3,240円かかります」とか「誰でも割解約違約金が10,260円かかりますよ」とかとか。
iPhone6本体代金をまだ支払っていない場合もここで確認を取られます。
機種代の残りを一括で払うか月賦で支払いを続けていくかですが、僕は引き続き分割でお願いしました。
auのキャリアメールが使えなくなること、MNP予約番号の有効期限が今日を含めて15日であることなどの注意点もこのとき伝えてくれます。
色々とほかのサービス等を案内されることもありますが「いえ、結構です」の一言でOK。格安SIMに切り替える上でのメリット、デメリット等を理解できていれば何の問題ありません。わからないことは素直に聞きましょう。
ここまで来てようやく「MNP予約番号」を取得することができます。
メモの準備をして待機。20秒ほどで担当者の方がMNP予約番号を取得してきてくれます。口頭で10桁の番号を伝えてくれますので、確認をしながらメモを取りましょう。
もし聞き逃してしまった場合でも「au携帯電話番号ポータビリティ(MNP)予約受付」で予約番号の確認ができますのでご安心を。
電話をかけてからMNP予約番号を手に入れるまでにかかった時間は約9分でした。
エントリーコードの入手
次にエントリーコードを入手しましょう。mineoの初期費用3,240円(税込)を大幅に節約することができます。
mineoの初期費用を節約する方法
通常、mineoの初期費用には3,240円(税込)がかかるのですが、これを節約する方法があります。
Amazonでmineoの初期費用を0円にする「エントリーパッケージ」を購入する
mineoに申し込む際に、「mineoエントリーパッケージ」に記載してある「エントリーコード」を入力すると、本来3,240円かかるはずの初期費用が"パッケージ代金のみ"で済むんです。これは超お得ですね。
- ヨドバシ.com
- Amazon.co.jp
- eoショッピングモール
mineoの申し込み方法
mineoを申し込むために必要なものはぜんぶで6つ。
- スマホ端末
- mineoエントリーパッケージに記載されている「エントリーコード」
- Gmailなどの任意のメールアドレス
- 本人確認書類
- 本人名義のクレジットカード
- MNP予約番号
必要なものをすべて手元に揃えたら準備完了です。
step
1mineoの公式サイトへアクセス。
step
2公式サイト画面中央の「Webでカンタンお申し込み」のボタンをクリック。
step
3「eoIDをお持ちの方」「eoIDをお持ちでない方」「eoモバイルをお持ちの方」のいずれかをクリック。僕は持っていないので真ん中を選択。
step
4エントリーコードを入力。
step
5プラン、タイプ、端末購入有無を選択。僕は少し余裕を持ってmineo Aプラン デュアルタイプ 5GBにしました。
step
6SIMカードの形状を選択しましょう。iPhoneの場合は「nanoSIM」です。
step
7「オプションのお申し込み」「ご契約者様情報入力」の各項目に入力していきます。
step
8本人確認書類の画像をアップロード。
step
9クレジットカードの情報を入力。
原則クレジットカードのみです。mineoを使う人とクレジットカードの名義人は同一にしておきましょう。
僕は住信SBIネット銀行の「デビットカード」で登録しました。
ただし、カードの種類によっては登録できない可能性もあるので事前に調べておいたほうがいいですね。
step
10「申し込みを確定する」ボタンをクリックすると「仮申し込みを受け付けました」と表示され、仮申し込みが完了。
step
11登録したメールアドレスに「仮申し込みお知らせメール」が届くので、記載されている「お申し込み完了手続き用URL」をクリック。
step
12その後「申し込み完了のメール」が届きます。これで申し込みはすべて完了です。
当時の流れを参考までに紹介しておきます。
2016年6月23日 10:51 審査完了メールが届く
2016年6月24日 21:40 出荷完了メールが届く
2016年6月25日 11:33 SIMカード受取完了。同日、契約内容通知書が届く
あとはiPhone6にmineoのSIMカードを挿入して、各種設定を行えば通信が可能になります。
具体的には「mineoマイページからMNP転入切替/回線切替手続きを行う」→「iPhone6側でネットワーク設定(APN設定)を行う」→「通信可能」という流れですね。
無事に自宅にいながらmineoに乗り換えることができました。格安スマホにする予定の方は、ぜひ本記事を参考にしながらチャレンジしてみてくださいね。
-
au iPhoneからmineoの格安SIMに!乗り換え前後に準備しておくことは?