ベストな時期と時間帯のことすらロクに調べもせず、勢いだけでホタル鑑賞に出かけた結果——。
目撃したホタルの数はたったの「3匹」でした。
おっふ、どうしたことでしょう。たしかにホタルを見ることができただけでも、それは素晴らしい体験だったのかもしれません。
でももっと姿を現してくれたってよかったのではないでしょうか?素敵な写真の一枚ぐらい撮らせてくれたってよかったのではないでしょうか?
2時間ねばって50箇所以上も蚊に刺されながら考えた結果、時期と時間帯が悪かったという結論に達しました。
せっかくホタル観賞に行くのですから、暇すぎてひたすら蚊に刺された箇所にバッテン印をつけている僕のようになっては欲しくないんです。
「これからホタル観賞に行こう」と思っている方のためにホタル鑑賞にベストな時期と時間帯を調べてみました。

ホタルが活発に活動を始める条件とおすすめの時間帯
ホタルが活発に活動を始める時にはいくつか条件があります。
ホタルが活発に活動をはじめる条件
- 風がない
- 月明かりがない
- 夜の19〜21時頃
- 雨上がりで湿度が高い
あらかじめ上記の条件に当てはまる「ホタルスポット」を探しておくと良いでしょう。できれば人の少ない場所を狙うことも考えたほうが無難ですね。
ホタルは明かりに敏感なので、スマホや懐中電灯の光もホタル鑑賞の妨げになります。気をつけましょう。
ホタルが夜に飛び交うピークは3回です。
ホタル観賞におすすめの時間帯
- 19〜21時(この時間帯が一番活発)
- 23時前後
- 2時前後
見頃は「初夏」や「梅雨の時期」です。ホタルの明かりは、湿度が高く、ジメジメ・ムシムシする季節にのみ現れる貴重な光ということです。
つまり超レアってこと。黄身が2つ入ってる生卵と同等ぐらいにレアですよ、きっと。夏の思い出づくりにもってこいですね。

2019年度版「蛍前線MAP」
ホタルの成虫は、美しい光の線を描きながら飛び交います。寿命はわずか1~2週間程度と言われているんですよ。
さて2019年のホタルは——、
- 九州〜東海:6月上旬にかけて
- 関東:6月中旬にかけて
- 甲信・北陸:下旬にかけて
- 東北:6月下旬から7月中旬にかけて
- 北海道:7月中旬から
が見頃となる予想1です。
2019年のほたるの出現予想はこちら。
7月前半には北海道でも道南からじわじわと飛び始めそうです。
ほたるの見頃は1~2週間と言われています。
スポット情報をチェックして儚くも美しいほたるの光を観にお出かけください。
一般的な鑑賞時期と生息場所
- 源氏蛍(ゲンジボタル):5~7月
- 平家蛍(ヘイケホタル):6~8月
ホタルが飛ぶ時期に地域や場所でちがうものの、きれいで流れがゆるやかな水場であれば生息しているはずです。
ホタルの生息場所の条件
- 水温は15~20度
- 土岸辺があること
- 川辺・陸がともに質の良い自然があること
- アルカリ性・有機毒物が少ない水であること
- ホタルのエサになる"カワニナ"が生息していること
などの条件も重要になってきます。もっとも、良さそうなポイントを見つけたら諦めずに何度も足を運ぶことが重要ですぞ。
あるいは少しずつ場所を変えてみたり。人が多いところよりかは、静かでひっそりとしているところに集まってくるはず。
ちなみにこれがカワニナさんです。
似たものでタニシがいますが、実はちがう生き物です。
栗のような形=タニシ、どんぐりのように細長い形=カワニナってな解釈でいいと思います。
ホタルが光る3つの理由
ホタルが光るということには3つの理由があります。
ホタルが光る3つの理由
- 刺激されたときの光
- プロポーズのための光
- 敵を驚かせるための光
わざわざ騒がしいところに姿を現したりはしません。ホタル観賞に出掛ける際は、マナーをしっかりと守るようにしましょう。
これだけは守って欲しい!ホタル鑑賞のマナー
当たり前のことというか、考えればわかることですが一応まとめておきますね。

1.光はNG
ホタルは強い光が苦手です。苦手というより嫌いです。パワハラで訴えられるレベルで嫌いです。
車のヘッドライトはもってのほか、懐中電灯やスマホ・カメラのフラッシュも控えましょう。
「ハザードランプを点滅させればホタルが集まる」なんて噂もありますが、一切根拠がないので信じないように。
もし仮にそうだとしても、ホタルにとってはかなりの悪影響なので絶対にやめましょう。
実際ハザードランプなどでホタルを集めた場所は翌年、蛍が半分に減ったなどの報告もあがっているようです。
2.捕獲NG
ホタルは成虫になってから1〜2週間ほどしか生きられません。とても儚い生き物です。
2週間ですよ、2週間。ちなみにTSUTAYAの旧作DVDのレンタル期間は7泊8日です。
一度DVDを借りて、期限ギリギリに返す頃にはもう寿命は半分も残っていないんですよ。なんて短い命なのでしょう?
そんな彼らをとっ捕まえて「自分の楽しみのためだけ」に持ち帰る、だなんてことできますか?
一時の楽しさを得るために、ホタルの一生を無駄にできますか?
いや、できない。絶対にできない。誰にだってそんな権利はないはずです。
ホタルにとってこの2週間は「子孫を増やすための大事な時間」です。いわば「思春期」です。文字通り命をかけて生きています。
男子諸君ならきっとわかってくれるはずです。いかがわしい妄想や、刺激の強い画像、映像、その他世の中にはびこる魔物たち。
そういったものに囲まれ悶々としている時期に、手足を縛られて監禁されているようなものなのです。拷問です。非情で非常に非道徳的です。
捕獲は絶対にNGです。見て楽しむ。これがホタル鑑賞の醍醐味です。
3.ゴミやタバコは絶対に持ち帰ること
今年見られればそれで終わりじゃありません。きれいな景色はこれからもずっとそこに変わらずにあるべきです。
来年もホタルが見れるよう、しっかりとマナーは守りましょう。
ゴミやタバコはその辺に捨てないこと。ホタル云々という話ではなくて、人間的なモラルの部分ですね。
4.田んぼや畑に入ったりしない
地元の方々に迷惑はかけないようにしましょう。大声で叫ぶとか、田んぼや畑にずかずかと入っていくとか。
ホタルたちのありのままの姿を楽しみましょう。
5.虫よけスプレーは我慢しよう
虫よけスプレーはホタルにとって害になり得ます。暑くても長袖、長ズボンを着ていくようにしましょう。帽子があるとなお良し!
「蚊に刺されるのは絶対イヤ!」「どうしても虫よけスプレーをつけたい!」という人は、環境に優しい虫よけスプレーを購入するか、自分で「環境に優しい虫よけスプレー」を作ると良いです。
おすすめはパフェクトポーションのアウトドアボディスプレーってやつ。
シトロネラやラベンダーなどの天然成分100%の成分が入っていて、敏感肌の子どもにも使える虫よけスプレーです。アロマオイルの力を借りているものなので、環境にも優しいです。
とは言っても、蚊が逃げるレベルなのでホタルにも悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。つけすぎは禁物ですぞ。

ホタル鑑賞にあると便利なものとか
懐中電灯、スマホのライト
夜は足元が見えづらいです。そんな状態での移動は危険。
ライトは必ず持って行きましょう。ただし足元を照らすための使用にとどめましょう。ホタルに当てちゃダメ。
飲み物とお菓子
ホタル出現まで耐久レースになることもあるので、飲み物と軽食を持っていくと安心ですね。
コンビニや自動販売機が近くになかったりもするので、事前に買って行くのが無難です。
ただしゴミはきちんと持ち帰ること。お兄さんとの約束だぞ。
うちわ、扇子、センス(オヤジギャグ)、A4ファイル
ジメジメした暑い時期にはこのようなグッズがあると捗ります。
オヤジギャグの1つや2つを持っておくと、複数人で臨んだときにも役に立ちます。
レジャーシートや折りたたみ椅子(そのへんの石で代用可能)
長い時間ずっと鑑賞しているのは意外に疲れます。基本は座って待機のことが多いかと。
レジャーシートや折りたたみ椅子があると便利ですよね。ただ「わっ!ホタルだ!」と急に立ち上がったりすると貧血でぶっ倒れることもあるのでご注意を(体験談)。
カメラ
中途半端な性能のものは容赦なく夜の闇に淘汰されます。バルブ撮影ができるもの、ある程度のマニュアル設定が可能なものを用意しましょう。フラッシュ厳禁です。
僕はSONYのデジタルカメラRX100M3で動画を撮影しました。夜空に浮かぶ星も撮影できる、コンパクトで優秀やカメラですよ。おすすめのアクセサリーも紹介してます。
船のエンジンぶっ壊れて海のド真ん中で遭難し、2時間かかってやっと近くの島に到着して「あぁ、なんとか生きてたな」と安心してふと空を見上げたときの星のきれいさよ pic.twitter.com/7hA6DhSUO6
— あめのは (@ameyohure) 2018年4月18日
まとめ
ホタルが活発に活動をはじめる条件
- 風がない
- 月明かりがない
- 夜の19〜21時頃
- 雨上がりで湿度が高い
ホタル観賞のおすすめの時間帯
- 19〜21時(この時間帯が一番活発)
- 23時前後
- 2時前後
ホタル観賞のマナー
- 光はNG
- 捕獲NG
- ゴミやタバコは持ち帰ること
- 田んぼや畑に勝手に入っちゃダメ
- 虫除けスプレーは自然にやさしいものを
ホタル観賞にあると便利なもの
- 飲み物とお菓子
- うちわや扇子など
- レジャーシートや折りたたみの椅子
- 高性能なデジタルカメラ(フラッシュ厳禁
- 懐中電灯やスマホのライト@足元を照らす用
なんとなくぷらっと出かけてホタルが見れたことは素直にうれしいです。しかし頭の中で思い描いていた景色が見られなかったことは残念で仕方がありません。
もっと何匹も、何十匹ものホタルが飛び交っているのを想像していました。僕が甘かったですな。
今回で諦めずに、これからもポイントを変えながらホタル鑑賞はするつもりです。もっとも、時期がズレてさえいなければ、ですが。
夏の風物詩であり、儚くも美しいホタル。あなたもぜひこの夏にホタル鑑賞に出かけてみてはいかがでしょうか?
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夏休みの自由研究についてもまとめてます。