あなたは現代人は食べ過ぎだと思ったことはありませんか?
消化活動にもエネルギーが必要です。お腹が空っぽの状態がないと、エネルギーは常に消化活動に使われてしまいます。胃腸はフル稼働です。
現代の日本では「給料が発生しないサービス残業」が深刻化しており、いわゆる「ブラック企業」が大きな問題になっています。
働きづめの胃腸にも同じことが言えるのではないでしょうか?僕たちも知らず知らずのうちにブラック企業になってしまっていたのかもしれません。
1日2食にすれば問題は解決するのかと言うと、決してそうではありません。重要なのは食べるタイミングと何を食べるかです。
消化にかかる時間
http://www.skmc.jp/anime/child/syoukaki/syoukaki1.htm
- 胃:食べ物が胃に滞在する時間は平均2〜3時間、肉や天ぷらなど脂肪分の多い食べ物は4〜5時間
- 小腸:胃から送られてきた消化物を、5〜8時間かけてさらに細かく分解、水分と栄養分の80%を吸収する
- 大腸:15〜20時間かけて小腸で吸収されなかった水分を吸収。繊維質などの残りカスは、だんだん固形化されて便に
排泄までの時間は個人差があるものの、食後24〜72時間かかる。
食べ物が完全に消化されるまで、かなりの時間が必要だということがわかりますね。
「1日2食は健康にいい」は嘘なのか?
「1日2食は健康にいいらしい」
そんな話を聞いてまず抱いたのは『そんなバカな!』という感想。1日2食なんてまさに不健康代表みたいなものじゃないですか。
そこでネットに書いてある「1日2食」が健康に良いと言われている理由を簡単にまとめてみました。
死ぬまで休まない人、毎日休む人
間隔を置かずに食べ続けた場合、内蔵を「コンビニエンスストアワンマン運転」のごとく、24時間働かせ続けるのと同じことになります。
これが1日だけならまだしも、内臓を休ませない人は死ぬまで体に休息を与えることができません。
反対に、内臓に休みを与えている人は「毎日」体を休ませていることになるんですね。
死ぬまで休まない人と毎日休めている人。
どちらが長生きできるか、また、どちらが健康であるのか、その差は歴然でしょう。
手軽さで言えば朝食を抜くのがおすすめ
一口に「1日2食」と言っても、食事を抜くタイミングが重要なポイントです。
タイミングを間違えてしまうと体内から老廃物をしっかりと排出することができず、逆に不健康になってしまいます。
なぜ朝食を抜くのか?
そこでおすすめなのが「朝食を抜く」こと。
例えば、夜の6時に夕食をとったとしましょう。そして、次の食事となるのは翌日の6時〜7時頃になるはず。これだとまだ12時間程度しか経っていません。
そのとき体は排泄処理で手一杯です。
それにもかかわらず次の食事が入ってくると、排泄処理と次の消化吸収処理を同時に行なわなければなりません。体からすると「ちょ、おまw」と言いたくなるところかも?
夜の6時に夕食をとった場合、次の食事をとるべき時間帯は、翌日のおよそ昼12時頃になります。
この時間、十分に体を休められることができます。そのためには睡眠後の食事、朝食を抜くことがベストといえるでしょう。
人との交流の時間である夕食は抜きにくい?
「夕食を抜くんじゃダメなの?」という意見もあると思いますが、もちろんそれが可能であればOKです。
朝食を抜くことを推奨している理由は、夕食が「飲み会や家族団欒などの時間」であることが多いからですね。
ディナータイムは人との交流の時間になることが多いので、食事を一切食べないということは難しいかもしれません。
そのため、今回の記事では比較的静かで一人でゆったりと過ごせる朝が「食事をもっとも抜きやすいタイミング」だとしています。
食事の量やタイミング、回数などは個人差があるので、自分のベストな方法を模索していくと良いでしょう。
朝食を抜くことで得られる6つのメリット
朝食を抜くことで得られるメリットをまとめてみました。
- 慢性疲労が治る
- エネルギーが湧いてくる
- 頭が冴える
- 効率的に体の体内から毒素を排出できる
- 適正体重になる
- 花粉症、アレルギー性疾患が改善される
「いやいや、ホントかよ?」
思わずそうツッコんでしまいたくなるものばかり。これは、実際に試してみるほかありませんな。
朝食抜きを行う上での7つの注意点
- 昼食抜きはしない
- 起床後すぐにコップ1杯の水、または野菜ジュースを飲む
- 間食や夜食はしない
- 食事中、食後3時間は水分をとらない(胃液を薄めてしまう)
- 水分はこまめに、しっかりと摂る(合計1.5〜2リットル)
- 糖尿病、または胃潰瘍などの病気を持つ場合は医師と相談してから行う
- 成長期の子供等、病気の方は「1日2食」は行わないこと
「1日2食健康法」を4年間続けてみた結果
「1日2食健康法で本当に健康になれるのか?」を検証するため、実際に試してみることにしました。
もともと「1日3食」は食べ過ぎだと考えていたのもあったおかげか、比較的スムーズに「1日2食」をスタートさせることができました。
2015年の5月半ばあたりに始めたので、4年が経過したことになります。
細かく見ると間食をしてしまっていたり、夜食をしてしまったりということはありましたが、ほとんどの期間「1日2食」を貫いてきました。
だんだんと朝食の量を減らしていく
これまできちんととっていた朝食をいきなり抜いたところ、頭がボーッとしたり、フラフラしたりするようになってしまいました。
空腹にも耐えることができなかったので、徐々に食べる量を減らして、少しずつ体を慣らしていきました。
いつもの朝食のメニューは、パン&目玉焼き&ヨーグルト&コーヒー。まずヨーグルトを減らし、それに慣れてきたら次は目玉焼きを減らす。
それにも慣れたらパンを減らす、といった具合に段階を踏んで体を慣らしていきます。
最初のうちは空腹感があったり、調子が悪く感じますが、1週間もすればだいぶ慣れます。遅くとも1ヶ月程度で新しい習慣となるはず。
昼に朝食を食べるイメージ
朝食の時間を移動させる、というイメージでしょうか感じでしょうか。だいたい昼近くに最初の食事を摂ってます。
食後はネイチャーメイド マルチビタミン&ミネラルを飲んでます。
「1日2食健康法」を4年間続けて変わった4つのこと
1.体重について
- 性別:男
- 年齢:20代前半
- 身長:170cm
- 体重:55kg
体重は55kgから52kgに減りました。あんまり変わってないですね。
もともと痩せ型の体型でしたが、4年が経ったにもかかわらず体重はさほど減ってません。おそらくこれが僕の適正体重と言えるのかもしれませんね。
「1日2食健康法」をはじめて最初の2〜3ヶ月の間はかなり体重が落ちました。
5kgほどは落ちていたと思われます。それ以降は安定して体重が戻っていったので一安心。ちなみに腹筋は割れてます。
もしどんどんと体重が減っていってしまう場合には一度「1日2食」を今後も続けていくのかを再度検討してください。不安な場合はきちんと医師と相談しましょう。
2.体重が安定してきた理由
胃腸の働きが整ってきた?
個人の見解になりますが、おそらく体重が安定してきた大きな要因として「胃腸の働きの正常化」が挙げられるでしょう。
もともと僕は胃腸が弱く、すぐにお腹を壊してしまう、さらにどんなに食べても太らない体質でした。
この原因として考えられるのは、腸の働きが弱っていたせいで栄養を正しく吸収できていなかったという点です。
これが「1日2食」を続けることにより胃腸の働きが正常化、結果として栄養の吸収効率が良くなり、体重が安定してきたのだと思います。
そういえばお腹を壊すことも少なくなりましたね。
3.朝の目覚めがいい
これはかなり早い段階で実感することができました。
低血圧のせいで朝起きるのがとてもしんどかったのですが、約1ヶ月程度で改善されました。
今ではパッと目が覚め、すぐに行動することができてます。
4.ご飯が美味しい
食事の回数を減らすことで「食べる」という行為を大切にするようになります。
よく噛んで、よく味わう。その結果、ご飯が本当に美味しくなります。
また、よく噛むことによって栄養の吸収効率が良くなり、満腹中枢が刺激されることで空腹感を感じることも少なくなります。
上級者になると「1日1食」になる?
さらに上級者になると「1日1食」になるそうで、芸能界でもこの方法を実践している人がいます。
「1日1食」のツワモノたち
- Gacktさん
- 京本政樹さん
- ビートたけしさん
- タモリさん
- 水谷豊さん
- 福山雅治さん
さすがに「1日1食」に移行するのはなかなか難しいかもしれませんが、試してみる価値はありそうですね。
まとめ
「1日2食健康法を4年間続けてみたら案外調子良かったよ」というお話でした。
もちろん抜くのは朝食ではなく夕食でもOKです。ただ朝の方が忙しかったり、食欲がなかったりといったことがあるため、スキップのハードルが低いんですよね。
重要なのはお腹が空っぽの状態を作ってあげることです。
どうやら僕には「1日2食」が合っていたようなので、これからも続けていきたいと思います。
体の調子があまり良くないという方は「1日2食」を試してみてはいかがでしょう。ただし無理は禁物ですよ。
食事のスタイルのほかにも、生活の中で削れる部分ってあると思います。不必要なアイテムや考え・習慣、使っていないサービスとか。
必要そうで実は不要だったものと習慣7つを断捨離した記事も書いていますので、こちらもぜひ見てみてください。
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断捨離しても後悔しない!必要そうで実は不要なものと習慣7つ
参考記事: