思い出したくても思い出せない。そもそも、何を思い出そうとしていたのかさえ思い出せない。もどかしい。気持ちが悪い。落ち着かない。
『あれ、なんだっけ? ——まぁ、忘れるってことはそれほど重要じゃないってことだし、いっか』
こんな経験をされたことはありますか?
おそらく、誰にでもあるんじゃないかと思います。
が、それは実にもったいない。
もしかすると、その瞬間に世紀の大発見や世界がひっくり返るようなアイデア、その原石が輝いていたのかもしれないというのに。
そこで、おすすめな方法がメモを取るということ。
『何を当たり前のことを』と思われるかもしれませんが、シンプルだからこそ大きな効果が期待できるのですよ。
仕事や学校ではメモやノートを取ったりする機会が多くあると思いますが、プライベートとなるとメモを取る機会は少ないのではないでしょうか?
ということで、今回は「上手くいかない人ほどメモを取るべき3つの理由について見ていきましょう。
人間は忘れる生き物
人間は一日に3〜9万回思考していると言われています。
人間の意識を構成している約90%が潜在意識ですので、つまり"無意識下での思考"ということになります。
一日の間にこんなにも多くのことを考えているのにも関わらず、人間の脳みそは同時に多くの情報を処理できません。
そんな、てんやわんやのお祭り状態のときに「あとであれやろう」とか「あとでこれやらなきゃ」といったような小さな思考は泡のように消えていきます。
もう、ホント泡のように、です。忘れるという行為自体が脳の主な仕事と言っても過言ではありません。
例えば、誰かに声をかけられただけで、急な訪問者が来ただけで、お湯が沸騰しただけで、携帯が鳴っただけで。
不思議なことに、たったそれだけの刺激で、ついさっきまで考えていたことを思い出せなくなってしまうんですね。
すぐにメモをとれる環境に自分を置いておく。これ、かなり重要ですよ。
デジタルよりアナログで脳を活性化
実際に手を動かしメモを取ることで脳は活性化します。
もちろんスマホやパソコンでメモを取ることもいいでしょう。何もしないよりは数倍マシです。
アナログ(手書き)メモのメリット
そんな中でアナログのほうが優れていると思う理由を挙げてみましょう。
自由度が高い
スマホなどのメモは、とどのつまりテキストの羅列です。メモ同士の関連性や、イメージが限られてきてしまいます。
それが紙を使うことによってグラフや挿絵をいれることも可能ですし、切ってどこかに貼り付けたり、文字の大きさだって自由に変えられます。
これはメモの量や質を落とさないための大事なポイントです。
アイデアが湧いてくる
自分の手でペンを動かし、紙に書く。この行為と、指だけを動かしスマホにメモを取るのとでは大きな差があります。
勉強をするときもノートに書いて覚えますよね。なぜならその方が効率が良いからです。それに加え、1ページをまるごと把握できるという利点もあります。
メモとメモの関連性を一目で把握することができ、ノートをぺらぺらとめくって不意に入ってきた単語などの刺激を受けることによりそこから新しいアイデアが生まれることもあります。
これは紙にしかない"良さ"です。
アナログのメモについては、なぜ優秀な人ほどノートを「手書き」で取るのか?でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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【メモ術】なぜ優秀な人ほどノートを「手書き」で取るのか?
何よりも、メモは面白い
何よりもメモを取ることは楽しく、面白いものです。あとになって見返したときに新しい発見があったり、過去を振り返ったりすることもできます。
たかがメモなので、綺麗に取ろうとは思わないでください。
よく綺麗にメモを取っている人がいますが、自分はおすすめしません。正直、ちょっと憧れますが……。
一冊のノートを使いきり、二冊目、三冊目という風にメモが増えていくのも面白いです。ブログもそうだと思いますが、メモも必ず自分の財産になるはずです。
何よりも、楽しく、面白く。
自由に感じたままに、思ったままに、ひたすら書いてください。別に誰かに見せるものでもありませんしね。
デジタルでメモを取る
「Evernote」と「FastEver」
「アナログでメモを取るほうが効率がいいことはなんとなくわかったけど、どうしてもデジタルでメモを取らなくちゃいけないときもあるよね?」
たしかにその通りです。僕はずっとEvernoteとFasteEverを使っていますが、ここにメモをしたことは家に帰ってから、もしくは電車の中で紙のノートに書き写しています。
スマホなどでメモを取るときの注意点
- できればロックはかけないこと
- メールを見ない、LINEも見ない
- ニュースやゲームなど、その他お知らせが入ってくる通知はすべてOFF
- アプリの更新もしない
本当に、このぐらいのことでアイデアは消えていきます。
ここまでしなくてもいいかもしれませんが、スマホでメモを取る場合、何よりもメモを優先すべきです。
不在着信が入っていても、気になるニュースがあっても、メールが溜まっていても、一番にメモです。
どうせメモなんて、たかが数秒で終わります。
それよりもせっかく思い浮かんだアイデアをなくしてしまうことのほうがよっぽど損ですからね。
まとめ
メモを取ることはとても楽しく、面白いです。メモの使い方は自由で無限大です。おまけに可能性も無限に広がります。
ちなみに、僕が使っているものは無印のB6ダブルリングノートと、ジェットストリームの0.5mm3色ボールペンです。
アインシュタインも、ダヴィンチも、エジソンも、どこでもノートを持ち歩くメモ魔だったそうですよ。
数百円でノートとペンが買えるので、ぜひメモを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
とにかくメモは奥が深くてマリアナ海溝よりも深いのでここらへんにしておきます。まだまだ書きたいことはあるのですが、またの機会に。