2021年4月から"うつ病とPTSD"の治療を始めて約1年が経過しました(2022年6月現在)。
今は投薬治療も必要なくなり、症状の9割ほどが改善している状況です。
いい節目だと思うので「これはやらないほうがよかった」というNG行動を備忘録として残しておきます。
伝えたいことは以下の3つ。
- 休め
- プロ以外に相談すんな
- 気分転換すんな
言いたいことはそれだけです。この記事がうつで悩んでいる人の一助になれば幸いです。
うつ病の治療法はたったひとつ
実質、うつ病の治療法はひとつしかありません。
休め。
『うつ病は完治しない』とも言われ、再発の可能性がずっと付きまとう呪いのような病気です。
例えるならば、そう──ドラクエ初期の頃の「毒の沼地」。1歩進むごとに2ダメージが入り、HPが0になるまで減り続けるナイトメアモード。
動くとダメージが延々と入り続けるので、うつ沼に入ってしまったときはなるべく動かないことが鉄則です。
うつ病に効くと言われている「散歩」や病気のアクティブな治療法「カウンセリング」などを行うにもスタミナを消費するので、まずはその体力を確保することから始めたほうが無難でしょう。
可能であるならば"休職"し、一人暮らしをしているなら"実家に戻る"などの対策を講じるが吉。
プロ以外に相談しないこと
間違っても友人や家族、知り合い、上司なぞに病気のことは相談しないこと。
仮に善意からのアドバイスだったとしても、各個人の話には十中八九「バイアス(認識の歪み)」がかかっています。
ただでさえ頭の回転が落ちている状況で"各々のバイアスを考慮してアドバイスを適切に受け取る"という高等テクニックはまず不可能。
病気のことはプロに訊くこと──これがもっとも安心かつ安全な方法です。
他の選択肢は、ねぇ!
「気分転換」という名のトラップ
症状が重いときは、もはや「死ぬ気さえ起きないほど気力が失われている」と思うので心配はないと思いますが──。
安易に「気分転換してみれば?」という"ザ・ありきたりアドバイス大会グランプリ受賞ワード"に乗っかってしまうと、逆に回復を遅らせる要因ともなり得ます。
つまり、映画を観に行く、ショッピングに出かける、飲み会に参加する、などの「気分転換」には注意が必要だということです。
うつ病の99%の人にとって、これらの"気分転換"と呼ばれる類のものは、ほぼ毒。気分転換、ほぼ毒素。
元気があり、心身ともに余力があるのであれば、治療の一環としても有効だとは思います。
ただ、経験上、それらは逆に『体力および精神エネルギーをごっそり刈り取る鎌』でしかなかった。
そもそも気分が転換できないから病気なわけなので、無理してアクティブに動こうとしなくて大丈夫です。
休んでさえいれば、勝手に元気になります。
僕の場合、アニメやゲーム、ブログなどの趣味がまともにできるようになったのも、休養を始めて半年ほど経ってからでしたからね。
まとめ
以上が、約400日に及ぶ"精神病との強制二者面談"を経て感じたことです。
現在は思考力や体力も健常者並みに戻りつつあるので、少しずつアクティブな行動を増やしている最中です。
冒頭でも話した通り、今は一切の薬を飲まずに過ごしており、診察にも通っていません。
PTSDの治療としてカウンセリングだけは隔月で行っていますが、あと2~3回で一区切りする予定です。
あと、アレだ。うつの時にTwitterはやるな。