あまり頻繁に使うものではないけれど、なければないで困るものといえば? ——そう、油性マーカーです。
ダンボール箱への覚え書きや名前書きなどなど、いろいろな場面・用途で使いますよね。
ただ、一般的なキャップ式の油性マーカーには3つの弱点があります。
キャップ式油性マーカーの3つの弱点
- キャップがどっか消える
- キャップが消えると乾く
- キャップ外すのめんどい
急いでペンのキャップを外して文字を書こうとすると、勢い余って自分の手や周りのものにペン先があたって「あっ」ってなるから嫌い。
ノック式の油性ペンであれば、そもそもキャップという概念がないのでキャップを紛失することもなく、使用時にいちいちキャップを外す手間も省けます。
と思って、近所の文房具屋さんにノック式の油性ペンを探しに行ったんですが——。
僕「すみません。ノック式の油性ペンってありますか?」
店員さん「ああ、前はあったんですけどねえ。今は置いてなくって。そういえば、100均にノック式のペンがあったような気がしますね」
文房具屋さんにはノック式の油性ペンは置いていなかったものの、「ダイソーに置いてあるらしい」との情報をゲットしました。
——で、ゲットしたのがこちら、ぺんてるのノック式油性マーカー「ハンディS」です。
↑安心のぺんてる製品なので、100均商品とはいえ、ある程度のクオリティの保証にはなりそう?
説明するまでもなく、お尻をノックすればペン先が出てくるという油性マーカーですね。
せっかくなので、一般的な油性ペン(ZEBRA マッキー)&一般的な水性ペン(uni PROCKEY)と比較していきます。
【油性ペンの用途】主にToDoリストの作成(ふせん)に使う
まず、油性ペンの用途についてかるく触れておきます。
僕は主に、ふせんを使った、ToDoリストの作成・アイデア出し・思考の整理に油性ペンを使っています。
ボールペンじゃダメなの?
ボールペンじゃダメってことはないんですが、僕の場合、ふせんに書いたメモを俯瞰して見たり、並び替えたり、そこから発想を飛ばしたりするんですよね。
パソコンの周りにふせんをくっつけとくとか、ノートで考えをまとめる、思考をまとめるとかならボールペンでもいいんですが、上記の用途だとボールペンはちょっと弱い。
線が細いとインスピレーションが湧きにくい気がするし、何より近眼なのでボールペンの字は見にくい(ここ重要)のです。
メモなんかデジタルでよくね?
Evernoteなんかは検索機能も強いし、大抵のことならやってのける優等生だし、情報のストック場所としては優秀です。
ただ、情報の整理という点では、まだアナログに劣っちゃってるんですよね。
メモ同士の直感的な並び替えができない。ゆえに、生まれるアイデアの幅が狭くなる。管理がめんどうだからメモが乱雑になり、結局つかわなくなってしまう。
あと、デジタルのメモを使うということは、スマホを使うこととイコールです。
僕の場合、優柔不断かつ集中力の欠如が著しく、誘惑に弱いので、そもそも何かの作業中にスマホを触ること自体が禁忌なのです。
行き着いた先がノック式の油性マーカーだった
- 煩わしいキャップはいらない
- できるだけ早く、書くことをスタートできる
- 離れて見たとき、ふせんに書いた字が十分に視認できる
以上の3つを満たした油性ペンを考えた結果、ノック式の油性ペンという選択肢に行き着きました。
ただ、ノック式の油性ペンを試すにしても、Amazonでは1本ずつの販売がない(あっても高い)ので、まずはお試し用に安価なものを求めていたわけです。
で、まあそこにタイミングよく現れたのが、ぺんてるのハンディSだったんですね。
ノック式油性マーカー「ぺんてる ハンディS」はこんな人におすすめ
こんな人におすすめ
- 油性ペンをガシガシ使う人
- スピーディなメモが要求される人
- キャップの開け閉めがめんどうな人
「ぺんてる ハンディS」の仕組みとノックの感じ
ノックする前——ペン先が中に収まっている状態——は、ペン先にフタがされているので、インクが乾きにくい構造になっています。
まだ使い始めたばかりなので、どれぐらいの放置期間で乾き始めるのかはわかりませんが、そもそもそんなに長く使う予定ではない(乾く前に使い切るレベルでガシガシ使う)ので、ペン先の乾きに関してはあまり問題視はしてませんね。
ノックの感じは、ちょっと硬いような、引っかかりがあるような印象ですが、まあ通常使用に支障はないレベルです。
「ぺんてる ハンディS」 × 「ZEBRA マッキー 極細」 × 「uni PROCKEY」を比較してみた
ノック式油性ペン「ぺんてる ハンディS」を、ハンディSと同じく油性ペンの「ZEBRA マッキー 極細」と水性ペン「uni PROCKEY」と比較してみます。
書き心地とインクかすれについて
書き心地に関しては好みもあるかとは思いますが、やっぱりマッキーが安定してますね。
ただ、だからといってハンディSが悪いということはありません。むしろ、書きやすい部類に入るでしょう。
上の油性ペンの2本は、書いてすぐ指でこすっても、インクがかすれることはなかったです。さすが、油性ペンというところでしょうか。
PROCKEYは、水性ペンらしい、さらっとした書き心地ですね。ただ、水性だけに、書いてすぐ指でなぞると若干インクがかすれます。
スピードメモをしたときの感じ
メモはスピードが命です。思考には鮮度があるので、1秒すぎると、たったそれだけでアイデアが逃げてしまうこともあります。
スピードメモにおいてのペンには、「なるべく早く思考を書き写し、なるべくきれいな字で書ける」ということが重要になってきます。
3本を比較した結果、スピードメモに向いているのは「ハンディS」でした。
- ハンディS
- PROCKEY
- マッキー
水性ペン(PROCKEY)はさらっと書けるのがうれしいですが、油性ペン(ハンディSやマッキー)に比べて文字の色が薄いのがネックですね。
マッキーはバランスは安定しているものの、キュッキュッという若干のもたつきというか、引っ掛かりがあるので、ちょっとスピードメモには向いてないかも。
贔屓目なしに、スピードメモのフィールドではぺんてるのハンディSが強かったです。
各ペンの書き心地と書いてるときの音を比較した
各ペンの書き心地と書いてるときの音を「オノマトペ」で比較してみました。だいたいこんな感じ。
ペン選びはけっこう人によって好みが分かれるものの、ボールペンのように気楽に試し書きができるものではないので、ちょっと大変です。
まあそもそもペンをそんなにガシガシ使う人があまりいないし、ボールペンに比べてニッチな分野だから、仕方がないことなのかも?
まとめ
「どうやら、ふせんを使ったToDoリストの作成・アイデア出し・思考の整理に、ノック式油性マーカー『ぺんてる ハンディS』は便利みたいだぞ」
ということがわかりました。やったー。これでめっちゃ作業がはかどるぞー。
このままノック式のペンを使い続けてみて、よさそうだったら引き続き使っていこうと思います。
使ってみるとけっこう便利なので、ダイソーに寄ったとき、ちらっと手にしてみるといいですよ。
割と珍しい商品らしいので、Amazonで買うのもあり(赤や青もある)ですが、いかんせんバラ売りがなく、ダイソーに比べると若干割高です。
それに、型番がちがう(Amazon→Pentel NXS15A ダイソー→Pentel XNXS15AH)ので注意(どこが違うのかは不明)。
