俺のフィリピン留学初日がこんなに大変なはずがない

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ちゃっす。あめのは(@ameyohure)です。

不安と期待の入り混じった、フィリピン留学初日のレポート記事。真面目なやつは別記事で書きます。

車窓

空港からホテルへ車で向かう途中、僕は車窓から外の景色を眺めていた。

原チャにまたがった4人の若者、トラックの荷台から顔を出す子供たち。

歩行者も、自転車も、車も、ガンガン突っ込んでくる。クラクションもガンガン鳴り響いている。

『あぁ、僕は留学中に何回か死ぬんだな』と思った。

セブンイレブン

無事にホテルに到着し、荷物を置いてそのまま学校へ向かった。

学校の施設や学校周辺の案内をされたが、まったく説明が頭に入ってこない。

というのも、僕の思考回路は「あぁ、僕は留学中に何回か死ぬんだな」という段階でストップしているからだ。

セブンイレブンの場所だけはしっかりと記憶しておいた。

ガクショク・アウェイ

最後に学校の学食に案内されたものの、もちろん中は学生だらけだった。すでに留学生活に慣れたツワモノ同士が、談笑しながら美味そうな飯を食らっていた。

屈強な戦士たちのコミュニティに飛び込んでいく勇気は、経験値ゼロ・使用可能魔法ゼロ・スキルポイントゼロの僕にはなかった。

「ハ、ハラ減ってないんで……!」と学食のPUSHと書かれた扉を開けて戦線離脱するのが精一杯だったのだ。僕は戦略的撤退という名の「孤立」を選んだ。

そのまま階段をダッシュで駆け上がり、見晴らしの良い屋上へ向かう。

夜景を見下ろしながら、「ペソってなんだよ……」とボソボソつぶやきながら20分ほど過ごした。

そのとき隣に座っていた女性は僕のことをかなり警戒していたと思う。

ペソ

そうこうしているうちに学食の時間は終わってしまい、いよいよ食料の確保が難しくなってきた。昼から何も口にしていない僕にとっては、これはかなり深刻な問題だった。

幸い、セブンイレブンの場所だけはしっかりと記憶しておいたので、そこへ向かう勇気を振り絞るまでにそう時間はかからなかった。

そう。そこへ行けば性別や人種に関わらず「いい気分」になるはずなのだ。

しかし、セブンイレブンにたどり着いた僕にそんな余裕はなかった。見慣れた食材を探し求めるだけで、かなりの体力を消耗した。

店の中を7周と11往復し、やっとの思いでサンドイッチ2つとコーラ、プリングルスっぽいものを手に取り、レジへ並んだ。

「ペソってなんや……、ペソってなんや……」とつぶやきながら、レジに表示されたお金を慣れない手つきでカウンターの上に置いた。

僕はこの国で「はじめてのおつかい」のミッションを完遂し、なんとか食材をゲットすることができた。またひとつ大人になった気がした。

迷子

食材が入った紙袋を脇に抱え、ホテルがあるであろう場所に向かう。

僕は秒で道に迷った。

スマホは繋がらず、ホテルの名前もド忘れし、道を聞こうにも道にいるのはフィリピン人と、一発噛まれたらワンチャンアウトなオーラを漂わせているワンちゃんたちだ。

ビクビクしながらホテルを探し求め、暗闇の中を1時間ほど歩いていた。

なんとか学校がある場所まで戻り、僕はガードマンにホテルの位置を聞き出すことにした。

奇跡

「ホテル……! 僕、go……行きたい……! あっ、えっと、学生! 僕、スチューデント!」

当然、そんな異世界言語が通じるわけはなかった。混乱がさらなる混乱を招き、焦りが狂気に混じり込む。

ホテルには帰れないかもな、と思い始めたところで、僕の元に救いの手が差し伸べられた。

偶然、そこを通りがかった日本人女性3人が、僕の意思を汲み取り、通訳をしてくれたのだ。

そのうちの一人が僕と同じホテルの住人らしく、『一緒にいこっか』と言ってくれた。奇跡だ。奇跡は存在したのだ。

ホテルへ向かって女性たちと歩き出す。

その瞬間、僕の抱えていたセブンイレブンの紙袋が破れ、コーラが勢いよく地面をストトーッんんっ!と転がっていった。

そのとき「このコラーッッッ!!!」と黒いペットボトルを追いかけられていたら、僕はきっとロクでもない政治家になっていたと思う。

インターフォン

ほかの女性2人とは街の途中で別れ、ホテルが同じだという女性と一緒に帰った。なんと、部屋が隣同士だという。

「隣同士、これからよろしくね」などという和気藹々とした会話のあとお互い部屋に戻ったのだが、これでこれから起こるであろうイベントを期待しないほうがおかしい。

僕は奇跡の存在を今一度確信した。そうだ、この作品名は『異世界はインターフォンとともに』にしよう。

コーラ

ホテルに荷物を置いたときにも思ったが、一人部屋だというのにベッドが2つも並んでいるではないか。

きっと僕のあまりの哀れさを気の毒に思った神様が気をきかせてくれたのだろう。

僕はTシャツを脱ぎ捨て、ベッドに腰掛け、セブンイレブンで買ったコーラを思いっきり開けた。

ブッシャアアアアアアアアア!!!!

ビチャビチャチャチャチャ!!!!!!

期待も、不安も、奇跡も、すべて泡となって床にこぼれ落ちていった。

コーラを手にしたままベッドの片隅に座り、茶色いシミが広がった床を無表情で見下ろす。

僕の心にじんわりと「孤独」の感情が広がっていった。

シャワー

僕はシャワーを浴びることにした。ずぶ濡れになったズボンとパンツを脱ぎ捨て、カーテンを閉め、蛇口をひねる。水が出てくる。

温度を調整し、なんとかお湯の出し方はわかったものの、シャワーへの切り替えがうまくできない。

全裸で蛇口をぐりぐりと動かしてみる。ふと、蛇口の上にある突起物が気になった。

軽く引いてみると、3cmほどの突起物が5cmほどに伸びた。暖かいシャワーが出てきた。

僕はなんだか無性に悲しくなった。

部屋

「コンコン……」

そのとき部屋のドアをノックするような音が聞こえた。僕は反射的にシャワーを止めた。

「コンコン……」

どうやら聞き間違えではないらしい。

どうする、まだシャワーが当たったのは下半身ぐらいだ。まだコーラの匂いが完全に取れたわけじゃない。パンツまでコーラでぐっしょりだ。床もまだ拭いていない。

まさか、ホテルの窓から目撃され、それを不審に思った人が通報でもしたのだろうか?

いや、でも待て。それには時間が早すぎる。ましてや——。

「コンコン……」

『そ、そうだ、考えている場合じゃない。敵前逃亡など、男の恥……!』

コーラでずぶ濡れになったままのパンツとズボンをプリンセス天功もびっくりのスピードで履き、裸足のままドアを開けた。

そこにはピックアップのときにお会いした日本人スタッフの方が立っていた。

「ごめーん! 部屋ちがってた!」

下半身が迷彩柄にびっしょりと濡れていた僕は部屋の移動を要求された。

英語

床をコーラで濡らしてしまったことは正直に話した。スタッフの方は、むしろ部屋を間違って案内していたこちらが悪かった、と言ってくれた。

広げかけていた荷物を大急ぎでスーツケースに詰め込み、部屋移動の指示に従った。スタッフの方が手伝ってくれたおかげでスムーズに事は運んだ。

新しい部屋は、コーラ部屋から2つ隣だった。ここではしっかりとシャワーを浴びた。水圧が低いが、お湯が出るだけマシだ。コーラの匂いもなくなっていた。

孤独と不安を紛らわすため、僕はパンツ一丁姿のままテレビをつけた。すべて英語だった。

僕はここが日本ではないことをやっと理解した。

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