ふと『自分は文章を書くとき、何に影響を受けてるんだろう?』と思ったので、頭の中のもやもやを簡単にまとめてみました。
結論から言うと、僕は
- アニメ
- 音楽(邦楽)
- 小説(ライトノベル含む)
の3つに"特に"影響を受けてます。
『エッ、文章を書くのにアニメ……? 音楽……? 何言ってんだ、コイツ……?』
と思われてしまいそうですが、これが案外おもしろい話につながってくるんですよ。
もちろん、文章を書く上で参考にしているもの、影響を受けているものはたくさんありますが……。
あくまで、「ブログ」に限った話で言うとこの3つの影響が特に大きいってことです。
参考になるかはさておき、僕がブログ記事の文章を書く上で特に影響を受けている3つのもの、書いていきます。
目的によって、文章も、文章の構成も変わる
ひとえに「文章」と言っても、いろんな形がありますよね。
ビジネスでのメールなのか、友達とのLINEなのか、応募用のラノベの文章なのか、Twitterでの独り言なのか、モノを売るためのアフィリエイト記事なのか……。
文章を受け取る相手によっても、文章を扱う目的によっても、
- リズム
- 言い回し
- 言葉選び
- 文章構成
- タイミング
- ニュアンス
- etcetc……
なんてものが、ごっそり変わってきます。
それこそ、「読み手の性別、年齢、仕事、環境、悩み……」でも変わってきますし、その文章によって「相手を説得したい」のか、「物を売りたい」のか、でも変わってきますし……。
アーッ!!!!!(錯乱
まあ、あれです。ぶっちゃけ文章ってめんどいよね、って話です。
ブログ、ヒタスラ、ジユウ
その点、ブログは書き方に制限がありません。
文章として最低限のルールは文部省あたりによって定められているかもわかりませんが、規模の大きいメディアや公的なものでない限り、ブログの文章はひたすらに自由です。
本来、日本語ってめっちゃルール多い
本来、「話し言葉」と「書き言葉」は似て非なるものですし、日本語は「言語」という観点から見ても、ヒジョーにめんどくさい、ルールの多い、窮屈なものです。
(その分、日本語は繊細で、美しく、趣があり、侘び寂びが感じられ、細やかな心理描写に長けており、奥ゆかしく、艶めかしい最高にクレイジーでぶっ飛んだ、史上最高の言語なんですけどね)
たしかに、時代によって移り変わるものの、「定石」や「セオリー」は存在します。
でも、言葉と言葉の組み合わせなんて、それこそ無限大にあるわけじゃないですか?
「時と場合によって変幻自在に姿、形を変える日本語」ってやつは、考えようによっては妖怪ですよ、妖怪。
だからこそ、です。だからこそ、いいんですよ、文章ってのは。
言葉の組み合わせによって姿も形も変わってくるし、意味合いも、感じ方も、変幻自在です。とにかく、どこまでも自由なんですよね。
文章を書く上で「アニメ」や「音楽」の影響を受ける理由(混沌の世界へようこそ)
最近じゃインターネットの影響によって、あらゆるルールや定石が混沌とし始めていて、それ自体が文化になりつつありますよね。
いろいろな文化や独自のルール、あらゆるエンターテイメントが混ざりに混ざりあった「カオスな世界」です。
ちょっと、むつかしい話、しますね。
僕らは常日頃、たくさんの「言葉」に囲まれて生きてます。文字だけでなく、スタンプや顔文字、標識、ピクトグラムとか、そういう類のものです。
この世界において、身の回りのすべてのものには「名前」がありますよね。
つまり、万物は元を正せばすべて「言葉」に置き換えられる、ってことなんです。
言いたいこと、伝わりますでしょうか?
『僕らは「言葉」によって、もっと自由になれる』
ってことです。決して怪しい宗教団体ではない。そうではない。いいですか?
無意識のうちにスルーしている情報をすくい取ることこそ「物書きの努め」
僕たちは普段、身の回りのすべての情報をキャッチして生きているわけではありません。
ある程度、脳が勝手に「情報の取捨選択」をしてくれてるんです。
だから僕らはパニックにならずに生きられているわけですが、裏を返せば、それだけスルーしている情報も多いってことになりますよね。
ここ、覚えておいてください。
僕が文章に求めているものは『ユーモラスさ』
さて。ここでひとつ、「僕が文章に求めているもの」という話をしておきましょう。
それは、つまり——
『ユーモラスであること』
です。
単純に「おもしろい」というだけでなく、わかりやすく、共感しやすく、納得しやすく、耳に入ってきやすい文章ということですね。
そして、それらの根本には、まず何と言っても「ユーモラスさ」が必要である、と僕は考えています。
リフレイン(繰り返し)の重要性
僕の持論のひとつに、
「ユーモラスの入り口はリフレイン(繰り返し)である」
というものがあります。(今作ったとは言えない)
人が『ハハッ! めっちゃおもしろい(裏声』って思うときって、脳の中で必ずと言っていいほどリフレインが起きてるんですよね。『あっ、これ前にどっか見たな(聞いたな)』みたいな。
それが情景なのか、音としての言葉なのか、字面としての言葉なのかはわかりませんが、
『人間は何かしらの情報を受け取ると、それに付随した情報をいっぺんに、一瞬で引き出す性質がある』
んですよね。匂いや景色、味覚、視覚情報、感覚、感情、感動とかとか、そんな感じのやつ。
これが、先ほど『混沌の世界へようこそ』の項目で言った、「僕たちは普段たくさんの情報をスルーしている」という話とつながってきます。
つまり、
→脳には情報として残っている(思い出せないだけ)
→何かきっかけ(たとえば音楽とか、文章とか)が起きると……?
→急に思い出す(リフレイン=記憶の反すう)
→おもしろい
ということです。
僕が文章において「リフレイン」を重要視しているということは、なんとなくわかっていただけたかと思います。
さて、ここでやっと冒頭の
- アニメ
- 音楽(邦楽)
- 小説(ライトノベル含む)
の登場であります。
エンタメは「リフレインの繰り返し」
「リフレインの繰り返し」とか、なんだか「腹痛が痛い」みたいなおかしな使い方しちゃいましたけど、基本的に人間の「おもしろい」という感情は「単なる繰り返し」の繰り返しです。
時代が変わっても人がおもしろいと思うことはそう変わらないので、
アニメや音楽といったエンタメ分野での「おもしろい」は、文章に持ってきても「おもしろい」んですよ。
たとえば、
- アニメの泣ける名言
- ラップのぐっとくるリリック
- サビ(名シーン)までの空気感やスピード感
とかですね。
登場人物のセリフの言い回し、語尾によるキャラ分け、言葉選び、リズム、空気感、ニュアンス……。
そういった文章に転用可能なエッセンスが、すべてエンタメから学び取ることができるんですよ。
あれ? 『登場人物のセリフの言い回し、語尾によるキャラ分け、言葉選び、リズム、空気感、ニュアンス……』ってどっかで聞いたような?
文章を受け取る相手によっても、文章を扱う目的によっても、
- リズム
- 言い回し
- 言葉選び
- 文章構成
- タイミング
- ニュアンス
- etcetc……
なんてものが、ごっそり変わってきます。
そう、ここですね。
つまり、
- 「人がおもしろいと感じるもの」=「リフレイン(繰り返し)に秘密あり」
- 「リフレインが多く使われているものは?」=「"エンターテイメント"にヒントが隠されている」
- 「エンターテイメントを研究することで?」=「文章の書き方(説得や丁寧な情報提示など)にも転用できる」
ってことです。
文章はいわばパスワード|キー(共通認識)がないと理解できない
いわば、文章というのは一種のパスワードです。
お互いにそこに記されている単語や接続語の意味を把握していなければ、文章を理解することができません。
基本的にブログの記事はどういった層のユーザーに読まれるかがわからないので、
「できるだけ広い年齢層に理解できる言葉選びや比喩を使う」
といったことが前提条件となります。
それを踏まえた上で、「ユーモラスな文章」を書くとなると、以下のことに気をつける必要があります。
「できるだけ広い年齢層に理解できる言葉選びや比喩を使いつつ、リフレイン(繰り返し=記憶の反すう)を狙う」
これはつまりどういうことかというと、
『普段、人々がスルーしている情報の中で、"特に幅広い"認知度がある要素(ファクター)を活用する』
です。
たとえばですが、
- 「エアロスミスの『I Don't Want To Miss A Thing』」で曲を思い出せる人=多分少ない
- 「タイタニックの主題歌=『あー、あれね』となる人は上のものに比べて多い(はず)
という感じです。つまり、できるだけ多くの人が『あー、あれね』となる言葉選び、言い回しが重要となってくるわけです。
でも、あからさまに誰もがわかるようなものだと、「おもしろい」とはならないので、どのラインから人の「おもしろい」が引き出せるかが大事なんですよね。
「わかりやすく伝える」といった点では、"誰にでもわかるたとえ"じゃないと意味ないですけど。
だからこそ——、
- 「エンタメを研究し、人がどこに『おもしろい』と感じたのかを自分なりに考えてみる=リフレインポイントを探す」
- 「リフレインポイントがわかれば、文章にユーモラスを彩らせることができる=人の「おもしろい」が引き出せるようになる」
- 「人の「おもしろい」が引き出せるようになると?=読み手や相手によって、文章を変幻自在に操ることができる」
ということが可能になってくるわけです。
ネットのおかげでリフレイン(=記憶の反すう)の範囲が広がってきている
幸い、ネットの普及のおかげで人々のリフレイン(=記憶の反すう)の範囲が広がってきています。
これはつまり、僕らブロガー(物書きさん)にとっても"使える武器の種類が大幅に増えた"、ということなんですよ。
「それだけ情報に溢れているからこそ、それぞれの共通認識にバラつきが出てくる」と解釈することもできますが、人は基本的に流行に乗る生き物ですので心配ありません。
共通認識の平均レベルというのは、ある程度、固定されます。
そして、「共通認識の平均レベル」という層の中であれば、どの言葉、言語、文化、セリフ、言い回し、固有名詞を使ってもオッケーなのです。
すべてのものは文章に転用可能
つまり、エンタメでもなんでも、自分の興味のあること、この世界にあるもの、すべてのものは文章に転用可能なんですよ。
僕にとっての「ブログ記事の文章を書く上で特に影響を受けている3つのもの」が、
- アニメ
- 音楽(邦楽)
- 小説(ライトノベル含む)
だったのは、単純にこの3つが僕の好きなものだった、というだけの話です。
記事の内容をざっとまとめると、
この記事で言いたかったこと
- 文章の書き方・構成は、読み手や目的によって変わってくる
- 本来、日本語はルールが多い言語だが、その点、ブログはひたすらに自由
- 近年はインターネットの影響であらゆる文化やルールが混沌としてきている(リフレイン=記憶の反すう範囲が拡大している)
- 人がおもしろい(わかりやすい)と感じる根本には「ユーモラスさ」がある、という持論
- ユーモラスさのヒミツは「リフレイン(繰り返し=記憶の反すう)」である、という持論
- 文化やルールが混じり合った世界では、すべてのエンタメ(リフレインの宝庫)が「文章に転用可能」
- 【結論】ブログってなんでもありだからおもしろいよね
文章を目的が「説得」であれ、「お願い」であれ、「疑問解決」であれ、「笑って欲しい」であれ、なんであれ、まずは兎にも角にも『ユーモラス』。
あとは、目的やターゲットによって言葉選びや文章構成の変更、その他あらゆる情報の精査、データ提示を繰り返していけばいいのです。まあ、それが難しいんだけどね。
おもしろいと思ったものは、とりあえずハマってみる
こういった理由から僕は、文章に限らず、ジャンルの垣根を超えて、
- 「自分がおもしろいな」と思ったもの
- 「誰かがおもしろい」と言っていたもの
- 世間で評価されているもの(ベストセラーとか、なんとか賞の映画とか)
ってものには、なるべーく触れるようにしてます。そうすることで、ブログネタも増えますし、武器(文章の)としての手数も増えます。
『あ、この言い回しかっけえなwww』って思ったら、自分で使ってみる。
『ほう、こんな言葉があるのか』と思ったら、言葉の意味を調べて、実際に使ってみる。
そうやって少しずつ語彙や言葉の言い回しのバリエーションを増やしていって、ブログでニヤニヤしながら使ってみる。
めちゃくちゃ気持ちいいぞ、とだれかが言っていたら、「自分もやろう」と決めていいのです。
おすすめしたい本とアニメと音楽
参考までに、僕が「これは文章に転用させやすいかも?」と思う本やアニメ、音楽のお話を。
本
まず、本は自分の興味のある分野であればなんでも勉強になります。そもそも、本は文章の塊、言葉の海なので、勉強にならないわけがないです。
最近のビジネス書や自己啓発本を読むのもいいとは思うんですが、できれば古典と言われるものを読んだほうが場合によってはいいかもしれません。
古くからまだ生き残っている本というのは、それだけ価値がある、おもしろい本ってことですよね。
中には堅苦しい本ももちろんあるので、そこらへんは自分のテンションとモチベーションと相談してください。
僕もそれほど熱心に読み漁ってるわけではありませんが、やっぱり古くからある「いい本」ってのは読むべきだなと常々思ってます。
小説で言うと、僕は乙一さんとか、伊坂幸太郎さんとかの文章に影響受けてるかも知れないですね。単純に好きなので。
乙一さんは暗い内容のものが多いですが、伊坂さんのは割とユーモラス光る物が多いと思います。『砂漠』は実によかった。
アニメ
ライトノベル原作でも、オリジナルアニメでも、どっちにしても「元の文章(脚本とか)」があるはずなので、おもしろい言葉選びや言い回しは勉強になります。
僕も『あ、この言い回しめっちゃ好き///』って思ったらその場でどっかにメモしておいて、あとで煮るなり焼くなりして楽しんでます。
自分流にアレンジすりゃバレないし、むしろバレるように使ってあげると、その台詞を知ってる同志たちが反応してくれます(策士
あえておすすめをするなら、『物語シリーズ』みたいに、主人公がめっちゃ喋る系アニメだと参考になるポイントが多いかも知れませんね。
音楽
邦楽なら日本語を扱ってるのでなんでもいいとは思いますが、できれば「歌詞(言葉選び)に定評のあるアーティスト」がいいでしょう。
ここであえて紹介するとしたら、「ほとんど文章」というか「言葉の羅列」である、ラップやHIPHOP、ポエトリーリーディングといったジャンルがおすすめですかね。
時にダサく、時にかっこよく、時に励ましてくれる、そんなセンス光るリリックがそこかしこに溢れてますからね。活用しない手はないです。
「文章」でおすすめしたい本
最後に、純正なWeb媒体での「文章術」といった分野からおすすめしたい本を何冊か紹介して終わります。
ブログを書く上で参考になった本は、雑記ブログで月間収益30万円稼ぐまでの習慣とおすすめの本とかでまとめてます。
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雑記ブログでも月間収益30万円|稼ぐまでの習慣とおすすめの本とか
ま、こんな感じです。
言葉があれば何も怖くないです。
文章で、これからみんなでめちゃくちゃ踊って歌って騒ごう。