『ブログはオワコン』
『アフィリエイトはもう稼げないよ』
『アフィリエイトはもうダメかもしれんね』
そんな声が界隈に渦巻く中、平成が終焉を迎え『令和』の時代に突入しました。
専業ブロガー(プロブロガー)さんや専業アフィリエイターさんの中にも、ちらほらと鞍替えする人が目立ってきたように思いますね。
なぜ「ブログはオワコンだ!」と言われはじめるようになったのか、これからどのようにして生き抜いていけばいいのか。
さまざまな情報が錯綜するカオスな時代ですが、ちょうどいい機会なので「アフィリエイトとか個人の時代とかの話」をつらつらと話していきます。
【令和】2019年の雑記ブログ生存戦略まとめ
2019年5月に元号も新しく「礼和」になり、『これからも雑記ブログで稼げるの?』という疑問をお持ちの方も多いかと思います。
僕自身雑記ブログの他に特化サイトやECサイトも運営してますが、未だに分からないことだらけというのが正直なところです。
あくまで現時点での所感ということで、2019年3月のコアアルゴリズムアップデートのことも含めて話していきますね。
2019年3月のアップデート内容はざっくりこんな感じでした。
- 被リンクがさらに重視されるようになった
- E-A-T(専門性・権威性・信頼性)の重要性が高まった
- YMYL(Your Money or Your Life)の領域の広がり
被リンクと特化性が求められている傾向にある、って感じですかね。特に信頼性の高いところからの被リンクが大事っぽい。
狙うキーワード(クエリ)にもよるんでしょうけど、「何が書かれているか」に加えて「誰が書いたか」も見られているような気がします。
その「誰が書いたか」という評価のひとつの要素として被リンクが挙げられているんじゃないかなぁ、と。
雑記ブログが生き残っていくためには、ユーザーにとってより役立つサイト作りが必要になってきそうです。
具体的に言えば「誰かに共有したくなるような、教えたくなるようなコンテンツ作り」ですかね。これによってSNSでのシェアが期待できます。
さらに何度も足を運んでくれるようなサイト(ブックマーク)を作ることができれば、Google(検索)に依存しない運営も可能になるでしょう。
これからの雑記ブログの運営(サイト作り)は——、
- 筆者(ブロガー)のブランド化=ファン層の獲得
- 役に立つサイト作り=専門性・権威性・信頼性の確保
あたりが重要になってくるんじゃないかなぁ、と。
ジャンルやキーワードの選定もある程度は必要になってくるでしょう。個人のブランディング化も有効打になるかもしれませんね。
以前にも増して厳しくなった印象はたしかにありますが、それでも「雑記ブログだからダメということは決してない」です。
ブロガー自身のブランド化も比較的しやすいですし、ジャンルをしっかりと選定(多くても3〜5つぐらいかな……)すればアフィリエイトでもまだまだ勝負できると思ってます。
個人ブランディング化のメリットとしては変化に強いこと。時代が変わり需要が変わったとしても、プラットフォーム(活動の場)を変えるだけで生き残れますよね。
そういった点からも、リスクヘッジとマネタイズを同時進行できる「雑記ブログ」は、攻防ともに兼ね備えたイイとこドリップな運営スタイルだと言えるんじゃないでしょうか。
100%これが正しいと言っているわけではありません。あくまでひとつの考え方として、今後の方向性を考える上でのわずかばかりの助けになれば幸いです。
ブログがオワコンと言われる理由
1.Googleアップデート
Google検索のアルゴリズムがアップデートされたことによって、今まで稼ぎ頭だったページやサイトが圏外にふっ飛んでいっちゃう。
よく『記事が飛んだ!』『サイトが飛んだ!』なんて聞きますが、この恐ろしきGoogleアップデートが原因です。
ぶっちゃけ飛ぶときは飛ぶ。何をやっても飛ぶ。だから怖いんです。
国内のGoogle検索エンジンによるシェアは約90%
ブログで稼ぐ方法はいくつかありますが、主な収益化はアフィリエイト(広告収入)ですよね。
何はともあれ、書いた記事が読まれなくちゃお金にはつながらないんですよ。いかに検索されるかがポイントってことです。
日本国内の検索エンジンによるシェアは、約90%がGoogleの検索エンジンを利用していると言われています。
つまりGoogleのさじ加減ひとつで収益が増減してしまうんです。
Googleのアップデートに完全に対応できるSEOは存在しない
検索上位に表示されるようにサイトの調整を行うことをSEO(検索エンジン最適化)って言います。
SEOに頼った方法で収益を得るということは、収益そのものもGoogleに支配されていると言っても過言ではないわけですね。
これだけは断言しますが、Googleのアップデートに完全に対応できるSEOは存在しません。
2017年の健康アップデート、2018年のコアアルゴリズム変動、2019年3月のフロリダアップデート2……。
もはやブロガー、アフィリエイターにとっては天災とも呼ぶべき神の宣告。理不尽すぎる最後通告。そりゃ引退宣言する人も出てくるってもんですよ。
2.競争の激化
ブログはオワコンと言われつつも、これからどんどん新参者が出てくるでしょう。
このご時世、お金を払わなくても有益な情報はタダで手に入ります。それだけブログで稼ぐノウハウも出回っているというわけですね。
さらに先の未来を考えるとするならば、AIによる文章自動生成技術の発達も考えられるんじゃないでしょうか?
ぶっちゃけ実際にもう存在してますが、AIを相手にするとなるとこれまでの手法では到底太刀打ちできないかもしれませんよね。
副業としてブログをはじめる人は今後も増えていくでしょう。ってことはそれだけコンテンツの量も増えていく、と。
大手企業も参入しはじめてきていますし、個人ブロガーにとってはこれからさらに厳しい戦いになっていくことが予想されます。
3.ブログ需要の変化
検索の形が変わる?
実際にGoogleで検索するのではなく、SNSやYouTubeで検索する人も増えてきています。
さらにIoT(Internet of Things)、モノのインターネット化によって検索の形が変わりつつありますよね。
AlexaやGoogle Homeといったスマートスピーカーはもう存在していますが、これが今よりもっと普及していったらどうでしょう?
声で検索する時代がやってきてもおかしくありませんよね。
検索(需要)に対するアプローチの方法がさらに細分化される、ってなイメージでしょうか。
5G(第5世代移動通信)の到来
YouTuberという職業が確立されつつあることからもわかる通り、今やスマホで快適に動画が観れる時代です。
近い将来には次世代通信システム「5G(第5世代移動通信)」なんてのも出てきます。
これによって動画の画質やダウンロード速度は大幅に向上、もしかしたらスマホなんてデバイスも必要なくなるかもしれない。
あんまりイメージ沸かないかと思うので、ぜひ総務省の5Gイメージムービーを観てみてください。3分ちょっとで5Gのある世界がなんとなくつかめるかもしれません。
テクノロジーが発展すれば、より刺激的で楽しいもの、便利なもの、手軽なものに需要は移り変わっていきますよね。
ブログと動画のトラフィックは食い合うか?
さて「テキストベースのブログと動画はトラフィックを食い合うか?」という話。
プラットフォームによって求められているものが違いますし、それはユーザーによっても変わってきますよね。
僕はちょっと前までTikTokにハマってた人間なんですけど、そこで求めていたのは主に「かわいさ」だったんです(言い切った
YouTubeはというと、猫動画とかVTuberとか……。言い換えるなら癒しを求めていたわけです。これは「ある特定の人物の情報を得るため」とも言い換えられます。
猫動画はともかくとして、僕の場合は「この人面白い or かわいい!」というノリで使ってることが多いです。
たまにラジオ代わりに使ってたりもしますけど、基本的にはエンタメ寄りの使い方ですね。
一方で目的が「情報収集」ってことになると、Googleはもちろんですが、他にもTwitterやInstagramでもキーワード打ち込んで調べたりするんですよ。
お友達のJKは「最近はインスタで検索するのがアタリマエなんだ」って言ってました。
中にはメッセージのやり取りもLINEじゃなくてインスタ経由でする人もいるんだとか。顔文字は古臭いとかうるせーよ(´・ω・`)
プラットフォームごとの用途は分類できる
こんな感じでプラットフォームごとの用途って大雑把には分けられると思うんですよ。
つまり「必ずしも動画とブログによるトラフィックの共食いが発生するとは言えない」とも考えられるんじゃないでしょうか?
動画には動画、テキストにはテキストにあった戦略やマネタイズの方法はあるってことです。
もっと言うと「商品(コンテンツ)を売るか?人物(ブランド)を売るか?」みたいな話なんじゃないでしょうか。
時代の流れとしてはスマホを使ったSNSや動画配信が主ですし、これからテキストサイトの需要がグーンと上がっていくってのはイメージしにくいですけどね。
4.さまざまな要因
考えられる危険性は他にもあります。
- 案件の終了
- トレンドの衰退
- 法規制による問題
- SNSアカウントの凍結
可能性の話をすれば、いくらでもオワコン話はできます。
どちらにせよ専業でやると決めたのならば、全速力で走り抜くしか道はありませんね。
ブログで成果をあげるための2つの条件とは?
結論から言いますと、ブログはオワコンじゃないです。
たしかにYouTubeなどの動画を観ることが当たり前になってきました。
『テキストベースのブログで成果を出すことは難しんじゃないか?』と考える人もいるかと思います。
ただそれもケースバイケースですよね。動画よりテキストのほうがいい場合だってありますし、動画が観られない状況だってあるはずです。
ブログの役割を正しく把握し、自分の目的に合った使い方ができれば、まだまだブログで成果をあげられるんじゃないでしょうか?
1.検索に依存しない運営
『そもそも検索に頼らなければいいんじゃね?』って話ですね。
以前からSEOだけに依存した運営はリスクが高い、と言われてきました。柱が一本だけだと、いざ柱が崩れたときにすべて終わっちゃいますからね。
検索流入以外のアクセスがあれば、アップデートで大打撃を受けたとしても持ちこたえられる可能性があります。
ブログだけじゃなくSNS等の外部のメディアとの連携が重要ってことですね。
SNSとの連携
YouTubeで動画を公開しつつ、テキストだけでは不十分だと思われる記事内に埋め込む、みたいなイメージ。もうやってる人、見かけますよね。
TwitterやInstagram、FaceBook等のSNSと連携させることで、より効率的にターゲットを絞れたり、コンテンツを差別化できたりするわけです。
僕はサイト運営の他にリアルビジネスもやっていますが、集客はInstagramでやってます。SEOやリスティングとった方法もとっていますが、SNSが誇る影響力は捨てたもんじゃないです。
ただし個人でメディア運営している場合、時間や労力を分散してしまわないように注意が必要ですね。
一日は24時間、割ける時間も労力も限られてます。リスクの分散は重要ですけど、それで作業が進まなかったら元も子もないですからね。本末転倒。
2.収益の分散化
もうやってる人もいますけど、収益の柱を複数持つということですね。
ブログで稼ぐってのは、何もアフィリエイト一本に頼るということではありません。
あくまでブログはツールのひとつだと捉え、有料noteやスポンサー、YouTubeでも収益化を図る。
これも新時代を生き残る手段だと言えるでしょう。僕はやってませんが。
収益化の方法はたくさんある
SNSアフィリエイトやリスティング、YouTubeにTikTok、リストマーケティング、中古ドメイン……etcetc。
「ブログで稼ぐ」と一口に言っても収益化の方法はたくさんあります。有料noteやスポンサーだけがすべてじゃないです。
未来なんて誰にだってわかるはずもないので、必ずしも正しい解なんてのは存在しません。
自分で調べて、自分で考えて、自分で決断するしかないんです。
変化を求められる時代
ビジネス全般に言えることですが、時代に合わせて変化していかないと衰退していく一方ですよね。
時代が変われば需要も変化していきます。じゃあそれに応えるアプローチも変わってくるよね、ってこと。
ブログも同じ。時代が変わったのに今までと同じ戦略に頼るのはリスクが大きいです。銃を持った相手に刀で勝つのはかなりしんどい。
その形が有料noteやYouTubeだったりするんでしょう。
インフルエンサーの発言を鵜呑みにするな
ロールモデル(行動や考え方のお手本)としてインフルエンサーや憧れの人を目標にする。
自己成長が目的であれば、これが一番手っ取り早い方法だと思います。ただし。だからといってそういった人たちの発言を鵜呑みにしちゃいけません。
インフルエンサーが『ブログはオワコン!次はYouTube!』と言ってたからYouTubeをやる。まぁ別にこれもいいとは思うんですよ。
先行者利益ってのもありますし、流行り(トレンド)に乗っかるってのも重要な能力でしょう。
でもそれって「その憧れの人あるいはインフルエンサーと同じ土俵で戦う」ってことじゃないですか?辛くね?どんだけ戦力差あるの?
たしかにコンテンツで差別化できるかもしれませんが、それでもライバルであることには変わりないんですよ。
その人に勝つためにはその人より優れたコンテンツが必要になりますよね。いわばガチンコ勝負です。
失敗しても責任は自分で取るしかありません。割けるリソースも違うでしょう。
変化を求められる時代だからこそ、自分の頭を使ってしっかりと戦略を練ることが大事なんじゃないでしょうか。
個人ブランディングの話
ブロガーはいわば自分がコンテンツの一部だと言っても大げさじゃありません。
ブログだけではなくSNSなども活用しながら、自分をブランド化すると言ったほうがわかりやすいでしょうか。
個人のブランディング化に成功できれば、時代が変わっても活動のプラットフォームを移動するだけで生き残れますよね。
ただ個人のブランディング化はそんなに簡単なことじゃありません。ブランドってのは信頼とも言い換えられます。
つまりは『〇〇と言えば〇〇さんだよね』と周りに認知されていけばいいんですが、そのためにはそれに見合うだけの成果・実績が必要ってこと。
結構しんどいですよね。ライバルや競合と差別化を図り、自分が一番に躍り出なきゃならないわけですから。
個人ブランディングは必要なのか?
必ずしも個人のブランド化が正しい道というわけではありませんが、できるならやっておいたほうがいいと思います。
ただそれなりの時間や労力はかかりますし、自分の目的を達成するために必要であればやるべきかな、って感じですかね。
それに自分がすでに周りと差別化できる要素を複数持っているなら話は別ですが、これからそれを手に入れるとなるとちょっとしんどいですよね。
僕の場合はそもそも有名になること、というかアンチに叩かれたら数日寝込む自信があるので個人のブランディング化にはそんな力入れてないです。
これも「インフルエンサーの発言を鵜呑みにするな」の話と一緒ですよね。周りが『個人ブランディングすべきだ!』と言っているからそうする。
それじゃあ一気に周りがライバルに成り果てるだけですし、今後も戦い続ける必要性が出てきます。時間と労力は消費するばかりで精神的にも消耗しますし。
もし仮に失敗したとしても責任を取るのは自分ですから。自分の人生ぐらい自分で決めましょう。
これからは本当に「個人の時代」なのか?
「これからは個の時代がやってくる」とか言われてますが、むしろ反対な気もしてます。
テキスト文化がなくならないとは言え、今や動画やSNS、イラストと、ユーザーに求められる幅は広がり続けているわけです。
個人をブランディングして売っていくのか、特定の商品・サービスを売っていくのか、どちらにせよ「ひとつのプラットフォームに依存することは危険」ですよね。
売るものが決まっていて、ターゲット層がハッキリしていればその需要にピンポイントに対応していけばいいだけなんですが、それが難しいわけで。
個人をブランディングしていくとなると、どれだけマーケティングできるかっていうマネジメント要素も深く関係してきますし。得意・不得意あって当然です。
実は「会社」がもっとも効率的な形なのでは?
リスクヘッジというか、より多くのプラットフォームに適応できたほうが強いですよね。
一人でブログ記事を量産して、動画を作って、イラストや図解を描いて、みたいなことができればいいんですけど、なかなかそうもいきません。
できるだけユーザー需要を網羅するってな考えだと、「得意な人に仕事を投げる(外注化・アウトソーシング)」か「能力のある人とチームを組む」ってことになっていくと思うんです。
イラストならイラストレーター、動画は動画制作担当、ブログ記事の執筆はライターに、とか。効率だけを求めるなら「会社」って形が一番理にかなってるんじゃないかな、なんて思ったり。
まとめ
ブログは自分一人で手軽にアウトプットできるいい場ですし、その気になればまだまだお金も稼げるプラットフォームです。ぜんぜんオワコンじゃない。
ブログに限った話ではないですが、少し煽られただけでブログやめちゃうようであればきっと今後も続きません。お金を稼ぐためにはある程度の知識と継続力は必要不可欠ですよ!
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