【心理戦】知らない人とジャンケンをすることになった話

スポンサーリンク



これは、とある事情によって全く知らない人とジャンケンをすることになった話

ジャンケンとは、三すくみを構成して勝敗を決める手段のこと。
順番を決めるためにそういった方法で解決する場合もありますが、そうです。
まさにそれです。見事にそのシチュエーションでした。

まず、ジャンケンをするのなんていつ振りか分かりません。
「動体視力を鍛えるために毎日ジャンケンしてますよ」なんて人の方が少数派でしょう。

ここまで久々のことだと、どうしてもジャンケンに対していくつか疑問が浮かんでくるんですよね。

ジャンケンのやり方を忘れてしまっていた

『ジャンケンは「グー、チョキ、パー」の中から選んで出すんだったっけ?』

もう末期です。もはやジャンケンのやり方すら覚えていませんでした。
幸いすぐに思い出せたものの、一瞬「ジャンケンとはなんぞや?」というところまで頭がリセットされていたように感じます。

ジャンケンの掛け声問題

f:id:afrokanchan:20160616223208j:plain

『掛け声は”ジャンケン「ポイ」”?それとも”ジャンケン「ポン」”?』

手をお互いに出すときの掛け声は「ジャンケンポン」が標準的なものです。
しかし、地域や教育方針、子供の時からの文化の違いから、この時の掛け声には様々なバリエーションが存在しています。

  • ジャンケンポイ
  • ジャンケンホイ
  • ジャンケンポ
  • インジャンホイ
  • インジャンポン

パッと思いつくものだけでもこれだけのレパートリーがあります。

ジャンケンは、”相手と掛け声を合わせる”ことが筋というもの。
相手がどの掛け声を発するかがポイントになってきます。

もうすでにこの時から「ジャンケンによる心理戦」は始まっているのです。
相手が発する掛け声の隙を見逃さず、言葉を発する直前の息遣い、口の形、タイミング、BPMなどを一瞬で判断しなければなりません。

頭をフル回転させないと、とても追いつける戦いではないのです。
ですが、私はジャンケンに対してそれまでの力量を持っていませんでした。

「最初はグー」の由来

全国的に「最初はグー」の掛け声が広まったのは、”志村けん”さんの影響だと言われています。
かなり有名な話なので、ご存知の方も多いでしょう。

1969年10月4日から1985年9月28日にTBS系列で放送されていた「8時だョ!全員集合」
この中で志村けんさんと仲本工事さんがジャンケンをするコーナーがあり、そこで初めて「最初はグー」の掛け声が使われたのだそうです。

”ジャンケン”まではハッキリと発音、”ポン”or”ポイ”のところは濁す

おそらく、相手は同じ地域内に住む方だと判断しました。

話し方も特に癖はなく、訛ってもいません。
それに、年齢も私と同じぐらい。”ジャンケン”の文化にそこまで違いはないはずです。
ゆえに、掛け声も「ジャンケンポン」だと推測しました。

しかし、語尾の”ポン”と”ポイ”においてはどちらも可能性がありました。

そこで、私は以下のような方法をとることにしたのです。

「”ジャンケン”まではハッキリと発音し、”ポン”or”ポイ”のところは濁して発声する」。

ジャンケン界の重鎮の方々から見れば卑怯なやり方かもしれませんが、”ゆとり世代”の私としてはこれが精一杯。

いざ、勝負

f:id:afrokanchan:20160616223300p:plain

これらのことを一瞬の間に考え、整理し、頭の中で瞬時に答えを導き出しました。
我ながら素晴らしい判断と思考力だと思います。

ですが、まだ勝負はこれからです。

相手の出方を一瞬で判断し、掛け声を合わせ、息を合わせる。
ここまでは常識です。勝負が始まる前の腕試し、というところ。

掛け声を合わせた上で、相手の思考や、腕を振り下ろすスピード、グーチョキパーのどれを選択してくるかを判断せねばなりません。

まずは、掛け声を合わせるところから。

『『ジャンケン、フゥ〜!!』』

いい。調子がいい。
相手は女性でしたが、恥ずかしがる様子もなく、「勝ちたい」という気持ちが見受けられました。
私が男だから、年齢が近いから、同じ地域に住んでいるから、そういったことを一切考えず、ただ”ジャンケンという真剣勝負”に挑んでいる姿が印象的でした。

しかし、どうにも相手も同じことを考えていたようで、掛け声の語尾「ポン or ポイ」のところはお互い濁したまま。

そして、1度目の勝負は”アイコ”。この時、ビビッと何かを感じました。

『こいつ、やり手だ……!』

一度始まったジャンケンは止まりません。どちらかが敗北するまで延々と続くのです。
相手の女性は化粧ばっちりで、どちらかというと頭がおめでたそうな方でしたが、全くそんなことはありませんでした。

『あっ〜、アイコだー。うぅ〜。もう一回!』とでも言いそうなタイプだと思っていたのですが、アイコだと分かるや否や、「アーイコーデショー」と凄まじい気迫で次なる勝負を挑んできました。

しまった。ここで少しペースを取られました。
全く油断しておりました。

相手の外見だけでその人物の中身までわかった気になってしまっていたのです。
勝負に勝った、と思い込んでしまっていたのです。

アイコが10数回続く

驚くべきことに、この後、アイコが10回数回続きました。

3〜4回あたりアイコが続く頃には本気でこう思っていました。

『まさか、私の心が読めるのか!?』と。

あのときの衝撃といったらいつ以来のことでしょうか。
全く勝てる気がせず、全く負ける気がせず、勝負がつく気配が全くしません。

このまま、いつまでもアイコを続けられる自信さえ感じられた瞬間でした。

「パーを出したら次はグー。グーを出したら次はチョキ」という具合に、”ジャンケンスタイル”、つまり”流派”が丸かぶりだったのだと思います。
北斗神拳 VS 北斗神拳のごとく。これでは勝負がつかないはずです。

ちなみに、3回目あたりから掛け声は「ジャンケン”ポン”」に固定されていました。
暗黙のルールをお互いに感じ取ったのです。

パターンを変えてみるも

『もしや流派が一緒なのかもしれない。少しスタイルを変えてみるか』と思い、ジャンケンのローテーションを変えてみるも、そのタイミングまでもが同じ。

しかし、このままでは本当に日が暮れてしまうと思ったのか、ついに相手が折れました。

日本人特有の愛すべき文化「どうぞどうぞ」が発動されたのです。

結局、勝負はつかずじまい。

「相手が勝負を放棄した」。おそらく周りから見ればそうでしょう。
ですが、私からすれば”相手がわざと引き下がった”という印象。

「実力差は全くないものの、ここで余計な時間をかける相手でもない」と相手が判断したのでしょう。

この勝負、私の負けです。

まとめ

その相手は顔立ちが整った女性で、年齢は20代前半というところ。
顔の上半分が瀧本美織さん、そしてもう下半分が北川景子さんという具合。
おまけに髪も綺麗。とても美人な方でした。

訳あってその人と1時間ほど近くにいる状況にいたのですが、どうも雰囲気に違和感がありました。

ジャンケンをしているときから薄々感じてはいたのですが、言動がちょっと不思議なんですよね。

「またアイコ……デュフフ……!」

「ヒ、ヒエ〜!(アイコが3回ほど続いたとき)」

「フヒヒ、サーセンwww」

本当にこんな笑い方する人いるんだ、と妙に感心したのを覚えています。

とても不思議な雰囲気をお持ちの方でしたね。
大変面白い経験をさせていただきました。

ジャンケンは素晴らしい文化です。

スポンサーリンク





この記事を書いた人

あめよふれ

あめのはっていいます。どうぞよろしく。

「”とり”あえずやっ”てみ”る。略して、とりてみ」がモットーの24歳。ノマドチャリダー。自転車で日本一周してます。アニメ聖地・心霊スポット・世界遺産巡り。趣味はアニメ鑑賞・ベース演奏・旅行・カメラなど。